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かくりよの宿飯を知っていると倍楽しめる『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。1巻』ネタバレと感想

あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。1巻

漫画は藤丸豆ノ介さんで、原作・友麻碧さんと、キャラ原案・あやときさん。
富士見L文庫より発売されている、浅草鬼嫁シリーズのコミカライズ版。

平安の時代にその名を轟かせた酒吞童子と茨木童子。
かつて人に退治された彼らは浅草の地に生まれ変わり、助けを求めてくるあやかしたちのため、そして今度こそ幸せになるために奔走していた。

以下ネタバレあり

簡単あらすじ

前世に人間として生まれ変わった酒吞童子と茨木童子。人間として今世こそ幸せになりたいと思う彼ら。けれどあやかし達は彼らの力を頼って助けを求め茨木童子の生まれ変わりである真紀はそれを積極的に助けるのだった

主な登場人物

茨木 真紀(いばらき まき)

  • 茨木童子の生まれ変わり
  • 食いしん坊
  • 困ったあやかしを放っておけない

天酒 馨(あまさけ かおる)

  • 酒吞童子の生まれ変わり
  • なるべくあやかしと関わりたくない
  • 真紀に対して心配性

継見 由理彦(つぐみ ゆりひこ)

  • 鵺の生まれ変わり
  • 老舗旅館の息子
  • あやかしよりも家族を大事にしたい

その他の登場人物

元太(げんた)

  • 上級牛鬼
  • 牛御前の末裔
  • 弱い

水谷 明美(みずたに あけみ)

  • 雨女
  • のばら荘202号室の住民
  • 人間の男と結婚したいOL

水連(すいれん)

  • 千夜漢方薬局の店主
  • 正体は”水蛇(みずち)”
  • 茨木童子の四眷属の一柱
  • 真紀は「スイ」と呼ぶ

田沼 風太(たぬま ふうた)

  • 豆狸
  • のばら荘206号室の住民”
  • 蕎麦屋「丹々屋」の息子
  • 普段は大学生

灰島 大和(はいじま やまと)

  • 人間
  • 浅草地下街あやかし労働組合組合長
  • 苦労性

詳細あらすじ

かつて平安の地を脅かした鬼夫婦、酒吞童子と茨木童子。
時の陰陽師・安倍晴明と退魔の名将・源頼光に打ち取られてしまった彼ら。

けれど、彼らはごく普通の人の子として現代に転生を果たした。
あやかしであった頃の記憶と巨大な霊力を持ったまま。

茨木童子の生まれ変わりである茨木真紀と酒吞童子の生まれ変わりである天酒馨。
そして、大妖怪・鵺の生まれ変わりである継見由理彦。

3人はかつての記憶を持ったまま生まれ変わり、幼なじみとして育ち、同じ高校に通っていた。
旧校舎の美術準備室を拠点に「民俗学研究部」として活動する彼らは、かつてあやかしだった頃の不満や未練を語り合う日々を過ごす。

なぜ我々あやかしは人間に退治されなければならなかったのか?

それはどれだけ考えても答えが出ないこと。
そして、人の子として転生したことはとても異常な事だとどこか違和感を抱きながらも日々を過ごしていた。

ある日の放課後、浅草グルメ巡りをしていた真紀達に助けを求めるあやかしがいた。

それは隅田川の手鞠河童たち。

彼らは牛鬼というあやかしたちによって、合羽橋の地下にできた食品サンプル工場で強制的に働かされ過労死寸前という。
しかも報酬は日給千円ときゅうり一本。

耐えかねた彼らは、浅草あやかあし界隈の水戸黄門・最強の茨木に工場長を改心させて欲しいと頼み込む。

一つ返事で了承をする真紀とは対照的に、馨も由理彦も用事があるからと断る。
そして馨は真紀に言う。

いつも言っているだろ

俺たちはもう人間だ

あやかしの問題に首を突っ込むな

前世のことを忘れたのか

その言葉に真紀が思いだすのは、倒れる酒吞童子に泣きながら縋るかつての自分・茨木童子の姿。
一つ瞬きをしてそれを振り払った真紀は笑って言う。

ならわかるでしょう


あやかしたちのことは放っておけないのよ

ここからは私の慈善事業だわ
今世くらい徳を積まなくちゃ!

1人で手鞠河童たちが強制労働させられている牛鬼食品サンプル工場を訪れた真紀。
手鞠河童の1匹が鞭で打たれそうになった所を割って入る。

自前の釘バットで次々と牛鬼たちを倒す真紀の前に、牛御前の末裔・元太と名乗る上級牛鬼が立ちはだかる。
けれども自分はもっと大物と笑う真紀は上級牛鬼さえも簡単に倒してしまった。

後ろからこっそりと真紀を狙う牛鬼は、真紀を心配して付いてきた馨によって倒されてしまう。
圧倒的な強さを持つ2人。
あやかしでもなく、人間の退魔師とも違う彼らに何なんだと牛鬼は問う。

けれども、そんな事は彼らが一番知りたい事だった。

由理彦の実家は「つぐみ館」という、創業二百年を誇る老舗旅館だった。
家族が社員旅行でいないからと、お泊り会をする事になった真紀達。

由理彦がお風呂に入っている間、何者かの視線に気づいた真紀と馨はその気配を追いかける。
たどり着いた部屋にいたのは弱く小さなあやかしたちだった。

人間社会に馴染めないあやかし達が鵺である由理彦を頼ってきているという。
幸い部屋は余ってるので静かに暮らす分にはいいけれどという由理彦の元に、一羽の鳥が飛んでくる。

それは鵺鳥とも呼ばれるツキツグミ。

”鵺”は様々な獣の合成で語られることが多いが、真紀達が知る”鵺”は白く美しい鳥獣のあやかしだった。
ツキツグミが質のいい霊力を養い続け、奇跡的に進化して出現する”化ける”ことを得意としたあやかし。

小さいのに都会に迷い込んだツキツグミは本来森に帰すべきだが、その光る羽根はマニアに高く売れるため密猟も少なくない。
けれどツキツグミの鳴き声は霊力をかき乱すため、少し霊力の高い由理彦の妹・若葉は眠れなくなってしまったという。

僕を頼ってくれるのは嬉しい

でも
僕はもう人間だ

今の僕が一番大事なのは家族だ

そう寂しそうに言う由理彦は、かつて平安の世で藤原公任という人間の政治家に化けていた。
そして長年、あやかしと人間の営みのバランスを保っていたのに最後には人間に討たれてしまう。

そんな由理彦の姿を見た真紀は、ツキツグミに自分の所に来るように言う。
真紀のアパートは真紀の他に人間は住んでおらず、真紀自身も騒音は気にならない。

そうして真紀は由理彦に笑った。

大丈夫よ
由理

何があっても私たちは
由理の味方だから!

その言葉に由理彦も笑顔を見せてお礼を言うのだった。

ふと、窓の外に妖狐の姿を見た真紀。
由理彦を頼って来たのかと思っている間にその狐は走り去ってしまう。

狐のことを馨達に伝えようとした瞬間に雷が落ち、悪霊の姿が浮かび上がる。

そしてそれが去った後には、なぜか民俗学研究部の活動日誌が廊下に落ちていた。

警戒モード全開の真紀に対して、馨はただのあやかしの悪戯だから問題ないと言う。

あやかしは平気なのに、幽霊は怖いという真紀。

それはかつての茨木童子の頃の記憶が影響していた。

夜ごと聞こえる自分を食らうという不気味な声達。
晴明に助けを求めるが、屋敷を出なければ問題ないと閉じ込められた結界の中。

辛いかつての記憶に囚われる真紀に、馨は手を差し出す。
そしてまた思い出す、かつての記憶。

傷だらけで手を差し伸べてくれた酒吞童子。

───茨姫

居場所が欲しいのなら俺が作ってやる

生きたい場所があるのなら
どこへだって連れて行ってやる

だからどうか
生きる事を諦めず

俺に攫われてくれ

今の馨とかつての酒吞童子が被った真紀は、安心したように笑うのだった。

見鬼の才を持った藤原家の娘、茨姫。
何の呪いか災いか、十五になった古の赤月の夜に鬼へと成り果ててしまう。
そして変わり果てた娘を恐れた父は、地下深くの座敷牢に幽閉した。

それは茨木真紀の前世の記憶。

居眠りをして前世の夢をみた真紀。
急に降り出した雨と、彼氏にフラれて泣きながら帰ってくる雨女の水谷明美に遭遇した。

真紀が済むオンボロアパート”のばら荘”は家賃5万円。
ボロすぎる上に曰くつきのため、人間は真紀しか住んでいない。
けれど明美のように人間として生きるあやかしたちがそこでは生活をしていた。

202号室に住む明美は、真紀にフラれた彼氏の愚痴をこぼした末に倒れてしまう。
風邪で38度の高熱。

とりあえず薬を買いに”千夜漢方薬局”に出かけた槙は、店先で鬼神とすれ違った。

”隠世”にある宿屋の大旦那である鬼神。
”隠世”は人間の世界である”現世”と対をなす、あやかしが支配する世界。
”現世”と”隠世”とを行き来するには面倒な手続きと多額なお金が必要になるため、真紀は今生も前世でも訪れたことが無かった。

鬼神を見送って千夜漢方薬局に入った真紀を、店主の水連がいそいそと出迎える。

水連は千年以上前に中国から渡って来た力のある、水蛇のあやかし”みずち”。
かつて茨木童子に忠誠を誓った四眷属の1人。
あやかし専門の漢方薬局で彼が調薬する漢方は効果抜群だった。

真紀の依頼で雨女用の風邪薬を調薬した水連。
前世と同じ様にあやかしへの愛情が深い真紀に彼は言う。

これだけは覚えていて

あやかしは霊力の強い
人間の女の子に酷く焦がれる

そして君はかつての霊力を持ったまま
人の娘として生まれ変わった

誰もが君を欲しがる


君の存在を知っている物は少ないけれど
もし公になれば
大物なんかは君を無視できない

君が望めば俺はすぐにでも
君の眷属となる契約をしよう

その気持ちに変わりはないからね

と。
そこに、真紀を迎えにきた馨が現れる。

先に真紀が店を出た後、水連は馨に問いかけた。

君は酒吞童子が死んだ後の事───
どれくらい知っているの?

今度真紀ちゃんを一人にしたら
俺は君を絶対に許さないからね

アパートに帰って甲斐甲斐しく明美を看病する真紀。
穏やかに笑う真紀を見て、何も知らないと馨は思う。

千年前、酒吞童子は茨木童子よりも先に死んでしまった。
その後に茨木童子が何を思い、どう生きて、そしてどう死んだのか。
彼は何も知らなかった。

帰り際、馨は鬼神事について真紀から聞かれる。
その事に関してやけにつっかかる真紀。

かつて一度だけ、鬼神に連れられて隠世に行った酒吞童子。
その際にひと月ほど連絡がつかなくなってしまい、真紀はとても不安だったという。
その事からあの鬼神を見つけると、また馨がどこかに連れて行かれるのじゃないかと不安になる真紀。

その言葉を聞いた馨は、水連がその不安に気づいていた事にすこし腹立たせながらも上機嫌になるのだった。

キレイに晴れた朝、真紀は元気になって出勤する明美を見送る。

そんな真紀の元にを訪れた豆狸の田沼風太は、アルバイトをしないかと持ち掛けた。

風太の実家である蕎麦屋「丹々屋」に、最近やっかいなお客がくるという。
鎌倉から来たガラの悪いあやかし達。

手鞠河童たちの件で倒した牛鬼たちも鎌倉から来たと言っていた。
その事を気がかりに思いながら真紀はバイトを始めた。

順調にバイトをする中、満席になっている店内にガラの悪い2人組が入ってくる。
そして彼らのせいで他のお客さんたちはそそくさと出ていってしまった。
一人の老人を残して。

ガラの悪い2人組は旧鼠で、残っていた老人や豆狸たちにも暴力を振るおうとする。
そんな旧鼠たちを真紀は圧倒的な力で倒してしまう。

大暴れする真紀を止めたのは、通報を受けてかけつけた浅草地下街あやかし労働組合の灰島大和だった。

そんな大和や店主の豆狸たちは、残っていた老人に頭を下げる。
そうしてその老人は、助けてくれた礼にと真紀に匂い袋をプレゼントしていくのだった。

その老人がVIP対応だった事が気になった真紀が大和に彼の正体を訪ねると、大江戸妖怪の総元締めぬらりひょん一派の大御所、九良利信玄だという。
その事に驚いた真紀は失礼な事してないかしらと狼狽えるのだった。

真紀を迎えに来た馨と真紀は、大和から今回と牛鬼の件の関連を聞かされる。

約二カ月前に”陰陽局”が一斉に鎌倉あやかしの粛清を行った。
その時に住処を追われたあやかしが、住みやすい浅草の地に流れ込んできたという。

近く浅草で”百鬼夜行”も行われるため、各地のあやかしたちも集まってくる。
馨も真紀もイレギュラーな存在であるため、あまり目立った行動をするなと大和は2人にっ釘を刺すのだった。

その日の帰り道、真紀と別れた後に馨に忍び寄る陰があった。
それは先ほど真紀が倒し、大和たちが連行したはずの旧鼠の片割れだった。

後ろから襲われながらも軽くかわした馨はそのまま旧鼠を蹴り倒してしまう。

なんでわざわざ俺らに関わろうとするんだろうな
お前らは

俺は人間らしく大人しく普通に生きたいんだが

そう言って自身を踏みつける馨の姿に旧鼠は怯える。
まさかあやかしだったのかと疑う旧鼠に馨は言う。

ちげーよ
正真正銘人間だ

少し霊力は高いがな

俺はさあ

今度はあいつの為に生きたいんだ

感想

高校生なのに熟年夫婦感全開の真紀と馨がカワイイ!
そのクセ”夫婦”っていうのを頑なに否定する馨が非常に可愛い。
そして常に真紀ちゃんを迎えに行っちゃう心配症。
もう完全に尻にひかれた旦那様!

真紀ちゃん力はすっごい強いからきっと大丈夫なのにね!

”夫婦”って否定してても真紀ちゃんとの結婚を無意識に考えちゃうくらいだもんねぇ。
真紀ちゃんも馨君とずっと一緒に居る事が当然って雰囲気だし。

とりあえず、実際に食べる分にはどうかと思うけれど、星型キュウリが乗った緑のかき氷の食品サンプルはちょっと可愛いと思う。
手鞠河童もカワイイよね。
でしゅーってしゃべり方は少々いかがなものかと思ったけれども・・・。
慣れるとそれはそれで可愛いかもしれない。

びっくりするくらい「かくりよの宿飯」の大旦那様が出てて笑った!
いや、大旦那様がコンビニを満喫してるって聞いて読んだんで、出てくれなきゃ困るんですけどね。

大旦那様の現世姿がちょっとツボ。
見るからに年上に対して、結婚生活へのアドバイスをする高校生www
割と真面目な話をしながら、ちょいちょい「温かいものは別の袋にー」とか「スプーンもう一つ」とか言ってるのがホント笑える。
新妻ちゃんにいろいろ貢ぐ大旦那様!まだ妻じゃないのに!!
しかも「毎日楽しい」って言いながら汗かいちゃうの可愛すぎる。
馨君はとにかく諦めが肝心っていうけれども、それは相手が真紀ちゃんだからじゃ・・・

馨君と真紀ちゃんをからかう大旦那様もよいね。

人として生まれ、鬼になって閉じ込められ、助けてくれた酒吞童子が人によって殺されて・・・。
茨木童子の悲しみは如何ほどだったのかな?
当時の記憶があるからこそ、あやかしの手助けをしたい真紀ちゃんと
昔の記憶があるからこそ、今度はあやかしに関わらずに行きたい馨君と。

対称的だけど今度こそ生きて2人で幸せにって気持ちはきっと一緒だろうし。
なんかいろいろありそうだけれど、2人が幸せに過ごしてくれたらいいなーと思ってしまう。

そして2巻も大旦那様いっぱい出るかな?
それがちょっと楽しみで仕方が無い。

猫成分

☆☆☆☆☆

もっと化け猫とかがいてもいいと思う・・・(´・ω・`)

 

次巻はこちら

→ 雪久の小物感が半端なくてちょっと心配になる『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。2巻』ネタバレと感想

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