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雪久の小物感が半端なくてちょっと心配になる『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。2巻』ネタバレと感想

浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。2巻

浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。2巻 の表紙は制服に着物を羽織って刀を構えた真紀と馨。

馨はヘタレなのかカッコいいのかよく分からないけれども、前巻よりも夫婦感がとてつも強く感じられた2巻。

前巻のお話はこちら → 『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。1巻』のネタバレと感想

以下ネタバレあり

簡単あらすじ

両親の離婚話に動揺して怪我をしてしまった馨。その状況で参加した百鬼夜行。九良利組を狙った鎌倉あやかしの魔淵の正体はかつての茨木童子の眷属・深影だった。深影の暴走を止めるため真紀は皆の前で正体を明かした

新たな登場人物

一乃(かずの)

  • ろくろ首
  • 居酒屋かずの 店主
  • 美人

青桐 拓海(あおぎり たくみ)

  • 陰陽局 東京本部所属
  • 酒に弱い
  • 眼鏡

雪久

  • 九良利信玄(ぬらりひょん)の孫
  • 大学生
  • 結婚はコスパが悪いと考えている

深影

  • 八咫烏
  • 真紀(茨木童子の眷属)
  • 引きこもり
  • 真紀は「ミカ」と呼ぶ

詳細あらすじ

真紀が面倒を見ていたツキツグミ。
食欲旺盛なツキツグミはたくさん食べ、すこしもっちりとしてきた。
その話を聞いた由理彦は、太り過ぎは良くないけれども好みが出てきたのはいい兆候かと話した。
それは個性が出てきたという事だから、化けられるようになる日も近いかもしれない。
けれど、ツキツグミがどんなあやかしになるかは馨と真紀の教育次第だというのだった。

大和に会いに浅草地下街あやかし労働組合本部を訪れた馨と真紀、由理彦。
そこで3人は鎌倉あやかしの件について聞かされる。

陰陽局が一斉に粛清を行った鎌倉あやかし。
そこには昔からあやかしの長はいなかったが、最近”魔淵組”という信仰の一派が力を付けてきていた。
魔淵組が製造していたのは高級な”妖煙草”。
鎌倉あやかしはそれを密かに売っていた。

それは戦後に禁止された行為。
妖煙草は人間には強すぎるため、中毒になったり死に至る場合もある。
陰陽局が動くには十分すぎる大義名分。

後から分かった話では、魔淵組は大江戸妖怪最強派閥の九良利組からの注文を断り続けていたという話もあった。
あやかしに売るよりも人間に売る方が金になるからだ。

そして、魔淵組の連中は密売がバレたのは九良利組が腹いせに密告したせいだと思っているらしい。

魔淵組の統領、魔淵は陰陽局の手を逃れて東京に潜伏中との情報もある。
さらに来る六月の巳の日には九良利組組主催の百鬼夜行がこの浅草で行われる。
その時、九良利組を狙った魔淵が仕掛けてくる可能性は十分に考えられた。

一応、馨達は人間のため百鬼夜行とは直接関係はない。
でも全国各地からあやかしが集まってくるため、派手な行動をするなという事を大和は伝えるだけのつもりでいた。

けれど、事態は少し厄介な事になる。
真紀に九良利組からVIP扱いで百鬼夜行の招待状が届いていたのだ。

真紀だけを行かせるわけにはいかないと馨は渋るが、馨と由理彦も参加できるように手配済みだと大和は言う。
それでも強制はできないと大和は言っていたが、由理彦は率先して参加を申しでるのだった。

あやかし労働組合本部から帰る馨と真紀。
真紀は即決した由理彦に驚いていたが、馨はかつての自分と大和の姿を重ねているんだろうと言う。

そして馨もまたお世話になってる大和の面子をつぶさないため、真紀が大暴れして大惨事にならないように参加を決めたのだった。
馨の言い草に鬱憤を晴らす為に暴れているわけじゃないと真紀は言う。

分かってる

ちょっとのことじゃ懲りないのが
あやかしだ

だから
退魔師連中は
容赦をしない

だけどお前の力を
みせつけられたあやかしは

なぜか悪事を
働かなくなるからな

お前は先手を打つ事で
あいつらの命を助けているわけだ

俺は今も昔も・・・
お前ほど
あやかりに愛情深い
人間はいないと思う

そうして真紀と一緒にご飯を食べ、自分の家に帰った馨。

珍しく両親が揃って帰っていることに驚くが、両親は派手に喧嘩をしていた。

聞こえてくる怒鳴り声から、父親がとうとう離婚を切り出した事を馨は知る。
そしてヒートアップしてくる怒鳴り声や暴れる音に耐え兼ね、近所迷惑だと仲裁に入った馨。

けれど止めようとした手は母親に振り払われてしまう。

うるさいわね!

知ったような口
利くんじゃないわよ
気持ち悪い!

ああもう
なんでこんな子
産んだのかしら・・・!!

母親の言葉に、かつて言われた「お前なんて私の子じゃない」という言葉を思い出した馨。

その言葉に気を取られるあまり、割れた瓶の破片を踏んで足の裏を怪我してしまうのだった。

千年前、前世の馨はしがない村の女の体内に十六カ月宿って生まれてきた。
生まれた時にはすでに髪と歯が生えそろい、幼児らしからぬ力と才覚を持っていた。
そして異常なまでに女を惹きつける用紙。

あやかしの子ではないかと噂され、母はその噂を否定するために我が子を拒絶した。
そして最後は寺に捨てられることになる。

俗世を捨ててれば虚しさを捨てられるかもと勉学に励む。
けれど十五になった赤月の夜、何の因果か運命か本物の鬼へと成り果ててしまう。

それが馨の前世、酒吞童子の出生。

翌朝、真紀の家に向かうまでの間、公園で一休みをする馨。
千年前なら全然平気だった傷なのに、人間の身体は弱いと馨は感じる。
真紀の家まで時間がかかりそうだから連絡をしようとしたところ、スーツを来た父親が子どもを幼稚園へ送る姿が目に入った。

幼い頃は父親が幼稚園へ送ってくれ、母親が毎日弁当を作ってくれた。

けれど両親の手を煩わせる事もないまま淡々と育った馨。
手がかからないどころか、あまりにも我が子感がなかったのだろう。
夫婦の関係が悪くなるにつれ、両親の関心は馨から薄れていく。

子はかすがいなんて言うが
やっぱ俺には無理だったな

そう考えていた馨は、突然後ろから目隠しをされた。

犯人は真紀。

早く目が覚めたからたまには迎えに行ってみようと思ったという真紀は、馨の足を見て驚く。
ケガの原因を聞いた真紀は自分が落ち込みながらも馨を励まそうとする。

大丈夫よ馨!
夫婦は支え合うものなのよ!

もしあんたが疲れたら
私があんたを抱えていくから!

大丈夫よ!

あんたは私が
どこへだって
連れて行ってあげるから!

そうして手を差し伸べる真紀。

その言葉は、かつて酒吞童子が茨木童子を牢から攫う時に言った言葉。

真紀の言葉に思わず笑みを浮かべた馨は、真紀に支えられながら学校へ向かうのだった。

百鬼夜行当日、綺麗どころがいるだけで周囲のあたりが柔らかくなるからという理由で由理彦は女装をさせられる。

魔淵の件はあれから何の情報も入ってこないと言う大和は、ヤバけりゃ自分に構わず逃げろと馨達に言う。

俺だって本当は
お前たちを巻き込みたくはないんだ

たとえ前世が大妖怪だろうが
お前達はもうただの人間だ

本当は平穏に
過ごさせてやりたいと思ってるんだよ

そんな大和の言葉を受けながら百鬼夜行会場に到着した馨達。

現代の百鬼夜行はぶっちゃけただの出会い系パーティーだと馨は言う。
その会場にはスイも来ており、楽しくお酒を飲んでいた。

馨と話すスイの姿を見て、真紀は前世はよく酒盛りをしていた事を思い出す。
そしてあやかしは長生きのため、スイのように他の仲間たちもまだ生きている可能性があるとまだ見ぬ仲間たちに想いを馳せるのだった。

九良利組の九良利信玄に呼ばれて挨拶に行った真紀。
真紀が自分が呼ばれた理由を尋ねると、もう一度力を見せて欲しいと九良利信玄は言う。

手合わせの相手は九良利信玄の孫、雪久。
雪久のお披露目の意味もある今回の百鬼夜行。
そのお披露目の一環として手合わせをして欲しいという九良利信玄は、真紀と雪久を結界の中に閉じ込めてしまう。

止めようとした大和だったが、真紀はそんな大和を制する。
そして勝ったら何をくれるのかと尋ねると、九良利信玄は何でもと返した。
その代わりに真紀が負ければ雪久の嫁にと言われる。

人間の娘を嫁に貰う事は、古い時代よりあやかしの格をあげるとされている。
それは高い霊力を持つ人間の娘ならなおさらだ。

その言葉を聞いて真紀が百鬼夜行に呼ばれた理由を理解した馨と真紀。

いつの間にか結界の中、真紀の横にいた馨は自分が代わりに手合わせをすると申し出た。

乱れはなく破られたわけではない結界内に侵入された事に九良利信玄は驚く。
けれど馨は企業秘密だと言って結界に入れた理由を答えなかった。

そして雪久は嫁なんかに興味はなく、こちらの方が面白そうだと馨との手合わせを受けるのだった。

ぬらりひょんらしく、喧騒にまぎれ自身の存在を希薄にする雪久。
けれど渾身の一撃はあっさりと馨にかわされてしまう。

それどころか馨が足を怪我している事を知り激昂した雪久は、呆気なく馨に刀を弾き飛ばされてしまうのだった。

馨の勝利に歓声が上がる中、不意に馨達は殺気を感じ取った。
馨の上、シャンデリアの上にいた黒い羽を持つ影はそのまま馨と雪久に襲い掛かる。
咄嗟に雪久を庇って刃を受けた馨だったが、足の傷もあってじわじわと押されてしまう。

そして相手の刀の正体に気付いた時、馨の持っていた刀が折れて肩を切られた。
それでも馨は、相手の顎を折れた剣の柄で殴り蹴り飛ばす。
思わず駆け寄って来た真紀に馨は刀の事を伝えた。

相手が持つ刀は「滝夜叉」。
かつて茨木姫がある眷属に与えた刀。

馨に蹴り飛ばされた相手は空中で体勢を整えて言う。

邪魔をするな!
悪いのは九良利組だ!

僕を陥れ
大事な瞳と居場所を奪った

あの方が美しいと言った
僕の瞳を

僕は
八咫烏の”深影”

かつてはかの茨木童子様の
眷属だったが

今は魔淵と呼ぶ者もいる
邪魔する者は容赦しない!!

そうして再び襲い掛かってくる影──深影の攻撃を防ぎながら真紀はどうしたのだと困惑していた。
昔はあんな目をする子じゃなかったのに、と。

そんな真紀の肩にスイから小袿をかけられた。
それはかつて茨木童子がスイに眷属の証に与えた小袿。

そうして、いってらっしゃいとスイはウィンクする。

時代が変わろうとも自分の眷属だったものを見捨てたりはできない。
ちゃんと叱ってあげなくてはいけない。
腹を括った真紀は、結っていた髪をほどいた。

・・・そう
でもあんたに
私が斬れるかしらね

私を忘れたか
深影

真紀の声、姿、髪と瞳の色、そして霊力。

真紀の姿に茨木童子の姿を重ねた深影は目を見開いた。
その一瞬の隙をついて、真紀は深影を吹き飛ばしてしまう。

・・・時代が変わっても
私のことを
忘れたとは言わせないわよ
ミカ!!

それともお前はもう
私の知っている
深影では
ないというの?

その言葉に深影は泣きながら、真紀の前にひれ伏す。

そんなことなど・・・っ

忘れたことなど・・・

僕があなたを
忘れたことなど
ありません

この千年の間
一度たりとも

ずっと・・・

ずっとずっとずっと
お会いしたかった

我が主
茨木童子様・・・!

深影のその言葉に、百鬼夜行に来ていた者たちから驚きの声があがった。

そのどよめきの中に陰陽局の人間が来ていた事を主出した真紀。

深影はあやかし同士の抗争ではなく、馨という”人間”を傷つけた。
そしてその場面を陰陽局に見られている。
ここで深影を逃がしても後に陰陽局が討伐に出る。

それならば、と真紀は自分が深影を罰することを決めた。

刀を構えた真紀は言う。

いいわ

あんたの罪は私が罰し
私が背負う

そう言って刀を投げ捨てた真紀は深影を平手打ちした。
そのまま唇を噛みちぎり、血に濡れた唇で深影の額に口づける。

再び私の眷属に下りなさい
深影

それがお前への罰よ

その温もりに千年前の事を思い出した深影。

記憶の中の茨木童子は言う。

あの方はもういない

だけど

私の姿が見えなくても
この声が聞こえなくなっても
たとえ私が
この世からいなくなっても

運命を呪わず
決してその命を無駄にせず
自分のために強く生きて・・・・

その言葉に縛り付けられていた深影。

何故自分は生きているんだろうと思いながら、ぼんやりと季節が巡るのを眺めていた。
どうして死ぬ事を許してくれなかったのだろうか。

そんな思いを抱きながら、長い時が流れる。
そして深影を偶然見つけた鎌倉あやかしたちを気まぐれに手助けし始めた、こんな結果を招いてしまった。

そんな深影の記憶を感じ取った真紀は、深影を強く抱きしめた。

・・・随分と
寂しい思いをさせてしまったわね

もう大丈夫よ

私はここにいるから

その言葉に安心した深影からは力が抜け、人型から八咫烏の姿に変わるのだった。

深影の事が一段落した真紀は、由理彦の治療を受けている馨へと駆け寄った。
前世のあの時みたいに一人にしないでと真紀は泣く。

そんな真紀達に、救急車が狭間の入り口に来ているからと大和が呼びに来た。
馨を運ぼうとするが、今度は陰陽局の人間が道を塞ぐ。
聞かなければいけない事があるという陰陽局の人間。
けれど由理彦の言霊によって黙らされてしまう。

そして大和が馨達は浅草地下街の管轄だから聞きたい事は自分を通せと言い、他の浅草妖怪たちも真紀達の見方をしたのだった。

救急車で運ばれる馨に付き添う真紀と由理彦。

真紀がした事はあれが最善だったと由理彦は言うが、これから大変だとも思っていた。
茨木童子の生まれ変わりだとバレたからには、きっと明日からは今まで通りではいられないだろう。

千年前

酒吞童子という一人の鬼が
大江山にあやかしの為の
巨大な狭間の国を創った

それは
当時居場所のなかった
あやかし達にとって
一つの希望となる

狭間の国を築いた
酒吞童子を王

孤独なあやかし達を
迎え入れ愛情を注いだ
茨木童子を女王として

あやかし達は崇めた

その導きを

その存在を

その力を信じて──

百鬼夜行から数日が過ぎたが、日々は拍子抜けするくらい平穏に過ぎている。

そんな中、真紀はスイの漢方薬局を訪れた。

そこにいたのは深影。
スイの千夜漢方薬局に居候兼アルバイターとして働き始めたのだ。

大和の交渉のおかげか深影の処分は保留中となり、かつて兄眷属だったスイがお目付け役となった。

そんな深影に真紀は一つの髪留めを渡した。
真紀の血を塗って契約条件をしみこませた髪留め。
これで深影は正式に真紀の眷属になる。

その事を泣いて喜ぶ深影を、まだ今世では眷属契約してもらっていないスイは恨めしく見ていた。

そんな2人に喧嘩しないで仲良くするように伝えた真紀は、今度は馨の入院する病院へと向かった。

スイと深影の話を聞いた馨は、千年経っても相変わらずだなと笑う。
真紀に林檎を剥いて貰っている時、馨の父親が見舞いに訪れた。

ケガの原因を聞く父親に何も答えない馨。
浅草地下街の人間を胡散臭いヘンな奴等と父親は言うが、馨はそれを否定し迷惑をかけるつもりは無いという。

そんな馨に父親は10歳の頃の話をした。
その時も大怪我をし遊具から落ちたと言い張ったが、あきらかに他人に傷つけられたようなけがだった。
けれど馨は決して詳しい状況を話そうとしなかった。
それだけではなく、今までも何度も馨に違和感を感じて来たと父親は言う。

そんな父親に俺が怖いかと馨は言うが、父親はそれでもお前は傷ついたりしないんだろうと返した。
そして離婚することにしたと伝える父親。

父親は九月の転勤を機に家を出て、母親も一度九州の実家に戻るという。
馨は”どこ”にいたいと聞かれ、絶対に浅草を離れたくないと答えた。

その返事に、馨の希望を最大限叶えると言った父親。
大学を出るまでの学費や生活費の心配も不要だし、どちらかの元へ来たくなったらいつでも来ればいい。
でも俺たちがいなくても大丈夫だろうと去っていこうとする父親に、「ありがとう父さん」と馨は言う。

その言葉に「父さん」と馨が言ったのは幼稚園の時かと真紀は思う。
どうして何も分かろうとしないんだろう、と。
普段の馨なら割れた瓶を踏むようなヘマはしなかった。
それだけ動揺させるものが両親にあるというのに。

居ても立っても居られなくなった真紀は馨の父親を呼び止めた。
自立しているようにみえて取り繕う事になれているだけの馨。
決して傷つかないわけではなく、誰よりも繊細で不器用で寂しがり屋の馨。
”何も”言えないのは拒否されるのが怖いから。
でも本当は誰よりも親の愛を欲していて、それは真紀にはどうしても与えられないもの。

そんな馨を置いていくのかと責める槙に、馨の父はあなたがいるでしょうと言って病室を出ていってしまった。

残された真紀は余計な事を言ったかなと馨に謝るが、馨は否定する。

ありがとう真紀
いつもありがとう

うちの家族がこうなるのは
時間の問題だった

これでいいんだ

あの違和感まみれのまま
表向きの”家族”って形に
縋り続けるよりずっといいんだよ

それに親父の言う通りだ

俺には・・・お前がいる

愛しているよ
真紀

もうずっと昔から

そう笑う馨の姿に、かつての酒吞童子の姿が重なって見えた。

涙を浮かべながら真紀は馨に抱きつく。

・・・知っているわ

もうずっと
ずっと昔から

ねえ馨

幸せになりましょう

この場所で
これからもずっと

そうして退院した馨は、千夜漢方薬局で退院を祝われていた。

馨を傷つけた事を気にしていた深影だったが、ひさしぶりだと馨から頭を撫でられて泣き出すのだった。

そして馨は大和から深影に関して厄介な事を聞いた。
九良利組が八咫烏の瞳を狙ったのは真実だが、最終的には別の者が瞳を奪ったという。
九良利組も陰陽局も出し抜き、最後の最期で八咫烏の瞳を奪った黒幕がいる。

その事実に頭を悩ませる馨だったが、私の眷属に手を出すなんてと真紀は憤慨する。

そんな真紀も正体がバレたから危ないと馨は心配するが、真紀は関係ないと笑い飛ばした。
私たちの日常を変えようとするやつは私が一発ドカンとお見舞いする、と。

そんな真紀を見て昔から守ってとは絶対言わないよなと言いかけて、それは違う事に馨は気づいた。

泣き虫茨姫
最初はそうだったじゃないか

それを泣けない立場にしたのは
女王にしたのは俺だ

そして真紀の全力を受け止めれらるのはあなただけだと深影に言われた事を思い出した馨は、しゃがんで「はっけよーい」と真紀に向かって両腕を広げる。
そんな馨に「のこった!」と笑いながら真紀は抱きつくのだった。

自分の家に帰る馨を見送る真紀の肩に、ツキツグミが止まる。
霊気が乱れていると指摘するツキツグミに真紀は言う。

大丈夫よ
何があっても私はもう
変わらない

私は私の
大事な浅草ライフを
守る力を持っている

手を貸してくれる
仲間もたくさんいる

私たちは一人じゃないんだから

そして、真紀は今世こそ幸せになりたいと願う。
今世こそあなたを幸せにしたい。たとえあなたに嘘をついても、と思うのだった。

感想

もっちりしちゃったツキツグミちゃん。
可愛らしい♪

そして浅草地下街あやかし労働組合本部の人たちが・・・。
ホント完全にヤのつく自由業。
そりゃ、大和の事も組長って言いたくなるわな。

過去の事とかを考えると、馨は親・・というか母親の愛情が欲しかったりしたんだろうか?
っていうか前世で父親ってどうなってたのかな??
そして生まれたときから髪と歯がそろってるってなかなか。
成長速度はどうだったのかちょっと気になる。
そして女を惹きつける容姿って・・・同じ年ごろの女の子?それとも見境なく??
年齢見境なくだと惹きつけられた人達がショタっぽく見えちゃうよね。とかどうでもいい事を思ってしまった。
しっかし寺までいったのに鬼になっちゃうとか切ない。

・・・でも、結局、馨の本質は「人間」って事でいいのかな?
人間として生まれて鬼に変わって、また人間として生まれたし??
生まれながらに鬼っていうのとまた違ったりするのかどうなのか???

着物を誉められないヘタレな馨さん。
「夫婦」って言葉は否定しながらも真紀の事ホント大好きだよね。
そして由理彦がめっちゃ可愛い。
似合いすぎでしょうよ。。

いくら妖が修繕しながら大事にしているとは言え、千年前の着物とか・・・大丈夫なの?
耐久性というかなんというか。
その辺ファンタジーだし・・とおもった矢先に除菌スプレーとかいうから何がなんやら。

陰陽局の名刺・・・ダサ!!とか思っちゃダメかな?
いや五芒星がシンボルなのは分かるんですよ。
でも・・・さ?

そして嫁にっていう目的で呼ばれたと知って天を仰いじゃう真紀ちゃん。
それをさっそうと庇う馨くん。

足ケガしてるとか関係なく普通に出てきた!
着物を誉められなかったのを帳消しになるくらいカッコよかったです!!

そして思った以上に雪久君がしょぼい・・・
可哀想に。。

魔淵は魔淵でもっとごついの出てくると思ってたのに、なんか可愛らしいし。
しかも真紀ちゃんの眷属だったし。
簡単に戦意喪失しちゃったし。

真紀ちゃんの正体もバレちゃったしこれからどうなってくのかな??

あと、深影が割烹着なのカワイイな。
漢方薬局で割烹着。
誰チョイスなのか・・・。

ナチュラルにラブラブ夫婦感を出して来る馨&真紀。
生まれながらにして精神年齢大人だと、そりゃ手のかからない子になるわな。
それでも親の愛情が欲しかったけど、その精神年齢が原因で親との溝ができていくとか切なすぎる。

とりあえず、10歳の時の馨君に一体なにがあったのか気になるなー。

いろいろ切ないけど、馨さんのストレートな告白で全部もってかれた感がある。
ホント幸せになって欲しい。

・・・なのに最後の真紀さんの「嘘をついても」ってめっちゃ気になる。
スイさんは何か知ってる感じだったし。。
今後が気になる所。。

猫成分

☆☆☆☆☆

(´・ω・`)


次巻はこちら

→ ……coming soon……

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管理人:にぼし



とくにジャンル問わず読むが、少女漫画やファンタジー、ほのぼの系が多数。メインは漫画、たまに小説。漫画は完全単行本派。時々小説。Landreaall、ボクラノキセキ、クイーンズ・クオリティが特に好きです。小説は有川浩さん、小野不由美さん、上橋菜穂子さんなど。

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