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ひっそりと御堂がいろいろな事を抱え始めた気がする『ボクラノキセキ10巻』ネタバレと感想

ボクラノキセキ10巻

ボクラノキセキ10巻の表紙、通常版は晴澄。特装版はベロニカと対仕様。

中表紙は目黒とシスモンド。シスモンドはあまり出てこないけれど、目黒を見てるとスゴイ熱そうな人に思える。
中表紙裏はモースヴィーグ急襲時のジャレッドとリリー。前世でも現世も裏表のなさそうな2人。

バルトの死の真実に迫る10巻。

     

前巻のお話はこちら → 『ボクラノキセキ9巻』ネタバレと感想

以下ネタバレあり

 

簡単あらすじ

広木は新しく魔法を覚えさせて欲しいと御堂に持ちかける。晴澄達に迷惑をかけたくない瀬々は前世は思い出さない決断をする。バルトに回復魔法を使った事を御堂に話した西園はバルトが転生できるはずがないと気付いた

 

 

詳細あらすじ

神官以外に使ってはいけない回復魔法をバルトに使った事を思い出した西園。
広木に直接バルトが死んだときの話を尋ねるが、広木はよく覚えていないと言う。

広木は様子のおかしい西園を気にしながら、現世で魔法を覚える儀式ができないか御堂に相談しようと考えた。
一方の西園は、魔法が使えなくなった原因がバルトに回復魔法を使った事にあると気づき御堂に相談しようと思う。

御堂を見つけた広木と西園は同時に御堂を呼び止め、そして互いの存在に気付いて「おはよ」とだけ言うのだった。

 

放課後、前世の記憶を取り戻そうとして敵に襲われた事を皆に告げた大友。
しばらく魔法を使った集団での活動は見合わせると伝えるのだった。

視聴覚室での全体会議が終わった後、「ゼレストリアの皆に話がある」と晴澄に言われた七浦は資材室で待っていた。
そこに現れたのは晴澄と春湖、広木、大友、手島野とゼレストリアのメンバーだけではなかった。
晴澄はおもむろに一通の手紙を七浦に見せる。
しらばっくれる七浦に、この手紙は七浦以外はありえないと告げる晴澄。
そして七浦は、「晴澄が王女」と昨日初めて知ったのは七浦だけだと知らされるのだった。

それでもしらを切る七浦だったが、「お前は俺たちの味方か?」という問いに一瞬止まる。
そして

味方も
クソもねェよ
関わらねェっつったろ

そこに廊下を見張っていた手嶋野が槙が様子を見に来ていた事を晴澄に知らせる。
槙の名前を聞き動揺する七浦に、

ああ
お前は関係ないんだったな
呼び出しちゃってごめんな
後はこっちの話だ

と晴澄は笑う。
「槙も関係ない」と掴みかかろうとする七浦を春湖が止める。
そうして晴澄達は部屋を出ていくのだった。

 

残された七浦は唇をかみしめて座り込む。

大人しくしてる
タマじゃなかったな
王女様

・・・俺が
守んなくても
大丈夫じゃねーか
味方いっぱい引き連れてよ

・・・違う

『君はかつてゼレストリアを裏切った』

『お前は俺達の味方か?』

”そうだ”と
胸を張って言うために

罪滅ぼしを
・・・したいんだ

 

 

野球部の部活が終わるのを待ち、広木は御堂に魔法を覚えさせて欲しいと持ち掛けた。

魔法を覚えるにはいろいろ手順や日時に教皇庁の指示で司教が行うものである御堂は言うが、現世には教皇も司教もいない。
また、使える魔法は血筋で決まっており、そこに職業・身分で使える魔法がプラスされる。
それらの魔法がいつ使えるかは年齢で決まる。
そのため、魔法の「使い方を忘れている」だけの広木は18歳までの魔法を使える状態なので、新しい魔法を覚えるにはバルトの18歳を超えてからだと御堂は言う。
けれど広木はそんなの待ってられないと言う。

ルールを破れるかやってみようよ!

力がなくて
あんな風に死ぬのはもう
死んでもゴメンだ!

広木の勢いに負けた御堂は、儀式の準備に時間がかかるからすぐには無理だけどやってみようと言うのだった。
そして西園が魔法が使えない理由を尋ねられ、バルトに回復魔法をかけた可能性に思い当たった。
けれど、ジャレッドと合流したリリーが「死んじゃったバルト様」と泣き崩れていた事を思い出し、バルトに魔法は使っていないと考える。

ふと御堂は広木のネックレスはバルトのかと尋ねる。


うん
似たよーなの見つけて
つい

元々はステラ・・・
グレンのお母さんのものだったんだ

お守り?
みたいな

 

 

中間考査を来週に控え憂鬱になる皆。
その中で晴澄、春湖、大友、手島野は瀬々の事について話し合っていた。

瀬々の前世を早く判明さえるために襲われる可能性があるため、「使用人っぽい」「王子でも王女でもない」っていいうのを嘘でも吹聴した方がいいと晴澄は言う。
大友は魔法以外で死んだ転生しない人物を名乗らせることは倫理にもとると考える。
そして瀬々がユージンの可能性は全くないのかと口にした。

一瞬悩んだ晴澄だったが、カルロを信用してるからと前置きした上で瀬々がユージンというのが一番濃厚と告げた。
けれどまだ決定打は無く、瀬々は前世を知りたくないと思っている。
そして、瀬々の人生が変わる大事な事だと言われ、大友も無理やり思い出させない事に納得した。

4人が戻る途中、廊下で電話をする瀬々を見つける。
なんだか暗い瀬々に声をかけると「オヤが離婚した」と瀬々は言う。

前々からで瀬々の受験と姉の結婚待ちだっただけなので気にしないでという瀬々。
そしてテストで赤点を取ったらバイトはクビだと言われて、テスト終わるまでバイトは無しだと暗い顔をする。

そんな瀬々を見た晴澄は、瀬々の家で勉強することを持ちかけるのだった。

 

皆との勉強中にうたた寝をした瀬々は、過去の記憶を夢に見る。
前世と現世の幼い頃の夢。

そのどちらでも「何もするな」「何もしなくていい」そういわれ続けてきた自分。

目を覚ました瀬々は、何もしなくていいのかなと晴澄達に問いかける。

そんな瀬々に大友は言う。

関わらないという決断を
お前はしたんだろう瀬々

何もしてないなんて思うな

やらない・・・事も
れっきとした選択のひとつだ

逆に
ふらふらとした理由で関わられるのは迷惑だ

 

てっきり大友ならば、強引に瀬々の前世を暴いてくれるかもと期待していた手嶋野は揺れる。
先走って瀬々に前世が知りたいかと問いかけてしまうが、晴澄がそれを止める。

そして、前世がはっきりしない以上は思い出させようと晴澄のように襲われる可能性があること。
今後は積極的に前世を思い出していくか、思い出したフリだけをして無関係を貫くかの選択肢が瀬々に与えられた。

瀬々がどうなっても責任が取れないから。
瀬々が瀬々でいられる保証がないから、瀬々に選択権を与える晴澄達。
瀬々自身も責任を感じられたくないと思う。

壊れていく家庭の中で、自分がみんなの枷になっているのが嫌だった瀬々。

晴澄達にも迷惑をかけずに済む道を選択しようとする。

そうして、瀬々は決めた。

わかった

いらない

もう俺は思い出したいなんて言わない

ガチに

その言葉に晴澄達は前世の偽装を考えるのだった。

 

翌日「ゼレストリアの兵士っぽい」と皆の前で申告した瀬々。
それに対して木村が外見の特徴を訪ねた。

そして、ペーターじゃないよねと確認する木村。

モースヴィーグの侍女のミミだった木村に、言い寄っていたゼレストリアの兵士ペーター・アルセ。
彼は城が攻められる中、ミミにゼレストリアのピアスを差し出したという。

これがあれば君は助かるから

と。

きっと安全な場所への通行証だから、これをもって奴らの跡をつければいいと己のピアスをミミに差し出したペーター。
震える手で差し出されたそのピアスをミミが受け取ったかの記憶はない。

そして手島野もまた、ヴィンスが王子からゼレストリアのピアスを渡されていた事を思い出す。

問題の地下の部屋が安全な部屋だったのだろうか。
それならば、地下の部屋にしたグレンがピアスをしていたのにも合点がいく。

 

ベロニカの城にそんな部屋があった。
ピアスにそんな仕掛けがあった。
それをベロニカは知っていたのだろうか?

 

居ても立っても居られない晴澄は、翌日の放課後に再度競技場に行こうと大友に持ち掛ける。

けれど、大友はそれを承諾しながらも自信を信用するなと晴澄に釘をさす。

ピアスを作っているのは教会。
それと連動する力を持つ部屋があるのであれば、協会が関与していた事は決定的だ。

ピアスの件は、カルロが襲撃の実行部隊の一員だったかもしれない仮定に近付いた事になる。
もし大友がカルロの記憶をすべて思い出した時に、ベロニカである晴澄に危害を加えない保証はどこにもなかった。

そんな大友の言葉に晴澄は言う。

・・・包み隠さず
ありのままを話してくれる大友を
俺は信用するよ

誠意には
誠意で返す

 

 

一方で西園は、バルトに回復魔法を使った件を御堂に伝えた。

2人でバルトの死んだ時の話をするうちに、矛盾が生じる。
回復魔法をかけたけれど間に合わずに死んだと思う御堂と、剣の傷に回復魔法をかけて元気になったが光の柱の魔法で死んだと思う西園。

けれど、ジャレッドはリリーと合流した際に「バルト様が死んじゃった」という言葉を聞いていた。

魔法ではなく剣による傷で倒れていたバルト。リリーの回復魔法では追い付かずに命を落としてしまう。
リリーはバルトが死んだのを確かめた後に、光の柱の魔法があった。

御堂と話したことにより、バルトの死の場面を鮮明に思い出した西園。

そして気づく。

ベルバニア家の末弟バルトを名乗る、広木は一体誰なのだろうと。

 

 

 

前世の発覚状況

★は晴澄=ベロニカと知る人

ゼレストリア

★皆見 晴澄 ⇔ベロニカ(王女)
★高尾 晴子 ⇔リダ・ラザラサーレ(騎士・王女の護衛)
★都築 真 ⇔オーブリ・ヴィカンデル(騎士見習い)
★七浦 晃 ⇔コットン・オルヴェ(騎士見習い)
★広木 悠 ⇔バルト・ベルバニア(騎士見習い)更新
★目黒 翔 ⇔シスモンド・バルテルス(騎士見習い)
一ノ瀬ひなた⇔ニーナ・ブーシェ(侍女)
榎本 美樹 ⇔コーデリア・ベイン(侍女)
長谷部 杏奈⇔アデル・オルコット(侍女)
★菊池 孝 ⇔ベント・ビゴー(使用人)

モースヴィーグ

★瀬々稜⇔ユージン(仮)
★矢沼 孝史⇔オーギュスタン・フォーゲルクロウ(騎士・近衛隊長)
大木 愛⇔カーラ・クレティエン(騎士)
★手嶋野 尚⇔ヴィンス・エヴァレット(騎士)
仁科 瑞樹⇔アシュレイ・ギーバルシュ(騎士)
★元井 隼人⇔カルヴィン・プランタード(騎士)
木村 真希⇔ミミ・ジーノ(侍女)
福島 実果⇔ベラ・アビントン(侍女)
日野 光介⇔ダグ・リーキー(使用人)

教会

★大友 辰哉⇔カルロ・ヴェールバルド
西園 百花 ⇔リリー・エクルストン
槙 優菜  ⇔シドニー・ベイル
★御堂 龍司⇔ジャレッド・フロリオ
山田 美月 ⇔パティ・ハーシェル

不明

阿部
渡辺

 

 

感想

勝手に魔法を覚えさせる行為は規則を破ったとか破門扱いにならないんだろうか?
そして、神官以外に魔法を使ったら破門扱いになって魔法が使えなくなるけど、破門扱いになった神官に回復魔法を使ってもお咎めなし??

厳しいのか緩いのかよくわからない精霊サマ。

俺程度の位階の神官がかってにやっていいものじゃ・・・っていうけど、基本的に許可が必要で勝手には出来ないケド儀式自体はできるんだね。
いろいろ神官の制度とかそういうのが不思議で仕方がない。

広木は簡単にルールを破れるかやってみようとって言うけど、ルール破ったがために魔法が使えなくなったっていう笑えない状態になりそうでちょっとハラハラする・・・。

破門扱いになった西園は神官なの?神官じゃないの??
御堂が西園に回復魔法を使った時点では、西園が破門扱いになってる事を知らなかった。
元々神官で、今も神官だと思ってた状態だったから使っても問題なかった。
でももう破門されたって分かってるから今後西園に回復魔法を使ったら、御堂も魔法が使えなくなったりとかあるのかな?

なんかもう魔法に関しては考えれば考えるほど分からなくなってくるー!

からあげが主食の瀬々さん。
いろいろ悩んで何もしなくていいのかなと悩む瀬々に、からあげチンしてろっていう手嶋野さんが結構好き。
そういう事じゃないんだよー

ベッドの取り合いで、王女か!王女だなっていうやり取りも好き。
殺伐としがちな中でみんなが仲良く高校生してる姿はほっこりするね。

ミミちゃんは、ベラと一緒に逃げてたはずなのに・・・
ベラは一体どこに・・・(´;ω;`)

ペーターは男前ですね。
ミミちゃんも思う所はなにかあったはず。
何も報われずに転生してるのは悲しいけれども。
・・・ってか、ペーターは転生してないの?
あの状態でどーんって光の柱の魔法が来てミミが転生したんだったらペーターも・・・って思うんだけれども??
まあその間に誰かがピアスを奪いに来てたなら知らんけれども。

やっと御堂に回復魔法の剣を報告出来た西園。
バルトの死がはっきりとして、広木≠バルトっていうのもやっと出た!!
3巻くらいから怪しかったもんなー・・・

ピアスの件も分かったような分からないような。
瀬々を適当なゼレストリアの兵士にしたのは吉と出るのか凶とでるのか。

ついでに言えば、七浦さんは手が早いねー。
誰に何を言われようが槙がいれば。槙のためにって息巻くのは、何か自分を立たせるための「理由」が欲しいのかな。
七浦自身がそこまで槙ちゃん自身に惚れこんでる理由もよく分からない。

 

 

猫成分

☆☆☆☆☆

(´・ω・`)

 

 

 

次巻はこちら

→ 『耳ってそんなに髪だけでがっちり隠せるものなんだろうか』

 

 

 

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  1. perLod 2018.11.05 8:09pm

    既刊分の更新、待っていました。
    10巻読み返してみると、すでに広木が龍司に魔法を覚えるための儀式を始めてたんですね。最近かと思ったら、もう大分前だったとは。

    魔法の規則については「精霊が禁止」「教会が禁止」の二重なのではと思いました。やれるけど教会が黙ってないよ、という。

    ペーターはこれからでるという伏線でしょうか。でもでないままあっさり終わりそうな。単に木村さんの出番があまりなさそうだからっていう理由なんですが。

    > いろいろ悩んで何もしなくていいのかなと悩む瀬々に、からあげチンしてろっていう手嶋野さんが結構好き。
    > そういう事じゃないんだよー
    重い話題をナチュラルボケで返すあたりで若干救われる気がします。
    「こんな事ホントなら向き合う必要のない事だ」も正論といえば正論だけど、瀬々がアホっぽく見えても色々考えてるのがユージン覚醒を避けられないものにした、とも言えるわけで。

    > バルトの死がはっきりとして、広木≠バルトっていうのもやっと出た!!
    > 3巻くらいから怪しかったもんなー・・・
    広木は最初にベロニカを騙っていたせいか、二重に偽っている可能性に9巻の終わりまで気がつきませんでした。

    > 七浦自身がそこまで槙ちゃん自身に惚れこんでる理由もよく分からない。
    まさかドM、というのはともかく前世でコットンとシドニーに秘密の関係があったくらいしか思いつかないです。

    • niboshi 2018.11.06 2:08pm

      >perLod様
      いつもありがとうございます。
      改めて読み返すと、案外、最近動いてたと思った事がだいぶ前の巻にあって驚きますよね。
      「精霊が禁止」「教会が禁止」というのはあり得ますね。「精霊が禁止」してるのを破ったら魔法が使えなくなる。「教会が禁止」してるのを破ったらなんらかのペナルティがあるとか有りそうですよね。

      ペーターはちゃんとミミにピアスを受け取って貰えたのかだけはちょっと気になっています。
      生き延びれなかったのは仕方ないとして、あの時点での彼の思いは報われたんでしょうか・・・。

      バルトの件については、3巻の中表紙が「グレン&バルト」なんですよね。1巻は「晴澄&ベロニカ」2巻が「春湖&リダ」なのに。
      3巻で急に「前世&現世」ペアの組み合わせっていう法則では無くなった上に、広木が思い出す過去は必ずグレンとバルト2人のもの。
      もしかして、何かしらの不具合でグレンとバルト2人分の魂をもって転生してきたんじゃないだろうかと疑っていた記憶があります。

      コットンとシドニーに関しては前世では何もなかったとどこかで槙が言っていた気がします。
      なので入学してすぐ槙と何かあったのか、そこまでの思い入れはないけれども「好きな子のため頑張る俺ってカッコイー」と陶酔しちゃってるのかとか・・・

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