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ボクラノキセキ以外も入った短編集『ボクラノキセキ~another stories~』ネタバレと感想

ボクラノキセキ~another stories~

ボクラノキセキ~another stories~ の表紙は上岡とベロニカ。

収録内容は、another story#1~#3と、ボクラノキセキとは関係の無い読み切り『森の毒』『あの人がいる教室』『さよなら隣の少年』『好きな人の、好きな人』『ガールズ・ヒーロー』の計8編。

 

以下ネタバレあり

あらすじ

 

another story#1

電気もガスもない世界。
護るべき主の居城。
騎士と兵士と使用人と神官。

命を預け合った同僚達。

でも、もう戻れない。

皆とはもう会えない。

そんな夢をみた藤近は、夢の中の悲しい気持ちをそのまま引きずっていた。

大きな戦争で年上の騎士は皆前線に行き、城に残っていたものの多くは若い人間だった。

それはまるで学校のようで、高校での生活とダブって見える。

そんな中で思い出したのは、王女の傍らにいつも控える廉潔の騎士。
そしてそんな彼女に恋をした友人。

貴族と平民で身分は違うけれど、美しい騎士に友人は心を寄せていた。

その友がいたから幸せな人生だった。

けれど、あの城は壊滅してしまった。

自分も、友も死んだ。

もう会えない。

ふと、クラスメイトの高尾に声をかけられた藤近。

王女の騎士に似た彼女の姿に、友人がここにいればまた彼女を好きになるのかなと考える。

でもきっとそれはその内に忘れる。

だってただの夢なんだから

 

 

another story#2

前世は剣と魔法の世界、ゼレストリアの王女・ベロニカだという皆見晴澄。
そんな彼と友人で前世の秘密も知る上岡。

ふと気づくと、上岡の前には王女ベロニカが居た。

自身の顔は今の『上岡沙耶』の顔で、設定も昔自分が考えた妄想だった為に夢だと気づいた上岡。
せっかくだからとお城の探検を行う。

皆見の前世体験を行う中で、上岡はユージン王子とすれ違う。
そこで王子の話をする時に皆見の顔がちょっとだけ暗くなるのを思い出した。

そして、近い内にいきなり攻め込まれてこの城が陥落することに気付く。

自分はそれを知ってる。
何が起こるかを教えれば皆は死なない。
でもベロニカが死ななければ皆見は生まれない。
そもそもこれは夢で、何も変えられない。

そんな葛藤をする上岡に、ベロニカが声をかける。

孤独の騎士よ

あの時
話しかけてもらえて

俺は一人じゃなくなったよ
上岡は?

 

・・・あたしも・・・
皆見に会えてよかったよ!

 

そうか!

そう笑うベロニカの笑顔を最後に、目覚めた上岡。
やはり自分の前世ではなくただの夢。

その事実を残念に思う反面、自分を「普通」の象徴だと言う晴澄を思うとどこかホッとした気持ちになるのだった。

 

 

another story#3

妹の奈々に、床の木目がお化けに見えないかと聞かれた手嶋野。
見えるけれど、母親が木目のことが原因で寝かせるのに時間がかかると言っていた事を思い出し「見えない」と返す。

そこに現れた瀬々は、お化けに見えるこっわ!と同調してしまう。
その事にイラっとする手嶋野だったが、予想に反して奈々は「でしょう」と笑うのだった。

そして思い出すのは前世。
王子のお付きになる前、その大役が怖くて泣いていた自分に笑いかけてくれた祖父。

怖いと思う心を無視したり
ないものにしなくていいんだ

怖くていいんだよ
ヴィンス

怖いと言う気持ちは間違えじゃないと、そう言って貰えたことが嬉しかった事を思い出したのだった。

 

 

森の毒

翌週のっ薬草学の時間にニガルアルムの葉を3枚持ってくるようにと課題が出た。
一緒に採取しに行こうと約束をした幼なじみのアルマとディーター。
けれど、その翌日からディーターはある朝に知り合ったかわいい女の子・ドロテーアと一緒にいる事が増えた。

一緒に薬草を取りに行くと約束した日に、2人がピクニックに行く話をするを来たアルマは一人で森を向かう。

けれど、ニガルアルムか猛毒のヒロセルムかに悩むアルマは、大昔の魔女がヒロセルムを毒薬に使った事を思い出す。

ちらつくのは幸せそうに笑う2人の姿。
ヒロセルムに手を伸ばしたまま動けなくなってしまう。

そのうちに辺りは暗くなり、森で迷ったアルマ。
その前に現れたのはドロテーアだった。

ドロテーアの家に招かれたアルマは、置かれた女らしさを磨く数々の品に「どうせ何したって」って思って何もしなかった自分を恥じる。

一方、ドロテーアはアルマのコートからヒロセルムが落ちたのに気づき、取りに行く手間が省けたと笑う。

実はピクニックの約束はアルムとの先約があるからと断られたドロテーア。
アルマの事を邪魔だと思っていたのだった。

 

 

あの人がいる教室

ガキっぽいクラスの男子に辟易する華。
お向かいに住む年上の裕ちゃんが中学生の時はあんなのじゃなかったと思う。

家族ぐるみの付き合いだった裕ちゃんはもうすぐ家を出ていく。

妹の様に可愛がって貰っていたけれど、妹じゃなくて同級生だったら。

そう思うながら裕ちゃんの卒業アルバムに伏せて寝てしまった華は不思議な夢を見る。

何故か同級生になっている裕ちゃん。
その姿はクラスの男子と変わらなった。

そして、1人のクラスメイトに向けられる眼差し。

その姿を見て、やっぱり同級生じゃなくて良かったと華は思う。

あんな顔を毎日同じ教室で見続けなきゃいけないのは耐えられない

中学生の裕ちゃんの笑顔は、妹だから見られた

それでじゅうぶん

 

 

さよなら隣の少年

小学生の頃から仲のよかったりょうと健太。
中学の制服を来たりょうは女装した男子にしか見えずに健太は笑ってしまう。

小学校では6年間一緒だったのに、中学ではクラスが離れてしまった事を残念だといったりょう。

今まではずっと一緒に遊んでいたけれど、中学に入ってからは全く話すこともなくなってしまった。

ある日、りょうが先輩に告られた事を人づてに聞いた健太。
りょうの家に回覧板を持っていこうとした際に、見知らぬ男子生徒とりょうが話している姿を目撃してしまう。

健太は相手がだれか、どんな関係かを気にしてしまう。
そしてずっとりょうが女の子だって分かっていて、でも認めたら別々のものになっちゃう気がして嫌だったことに気付く。

勢いあまって玄関先で告白まがいな事を口走ってしまう健太だった。

別々のものになっても

違う形で
また
一緒になれる

 

 

好きな人の、好きな人

高校生になったら髪を伸ばしてサッカー部に入って、好きな子に告白してと考えて居たショータ。
けれどその好きな子・ニナがカッコイイ先輩がいるからとバレー部に入った為に自身もバレー部に入部した。
男の自分から見てもカッコイイ梶先輩。
情けない一面を見ようと頑張っていたが、そんなものは絶対にない気がしてきた。

そんなある日、女子バレーの森田先輩に梶先輩がフラれているのを目撃してしまったショータ。
梶先輩を元気づける中で、ニナが本当に好きな相手は森田だという事を知るのだった。

 

 

ガールズ・ヒーロー

正義感が強くすぐに突っ走ってしまう歌乃は、可愛げが無い、守ってやりたくなるような相手がいいとすぐにフラれてしまう。

小学生の頃によく遊んだ幼なじみの敦也は、ヒーロー気質で人助け精神旺盛だった。
危ない目に遭ってる人を必ず助ける敦也だったが、けれど歌乃は一度も敦也に守ってもらったことが無かった。

何で他の人にするように自分を守らないのか。

人助けも学校も好きだから俺が守るといった敦也。
でも自分は守る価値がない。

あからさまな差別をされることを泣いて責める歌乃に、歌乃自身が「自分のみが自分で守る」と言ったと敦也は言う。

子供の頃、敦也がヒーローで歌乃がヒロインという話をした時。
ヒーローがヒロインを庇ってよく死ぬ事に気付いた歌乃。

だから、戦っちゃうような守られないヒロインになると歌乃は宣言し、その通りに成長したという。

全然覚えてないという歌乃に

いいじゃん
歌乃はそのままでさ

歌乃がヒロインなら
俺は死ななくて
済むし!

と敦也は笑うのだった

 

 

感想

結論から言えば、『ボクラノキセキ』ってタイトルに入ってますが『another stories』が強いです。
なので『ボクラノキセキ』のお話自体が好きならイマイチかもしれない。

タイトルに『ボクラノキセキ』ってありますが、どっちかっていうと『ボクラノキセキ』より『久米田先生』ファン向けですね。
久米田先生が好きで、今までのとかいろんな読みたい人には断然オススメ。
『ボクラノキセキ』のこぼれ話とか期待して読むと、アレ?ってなるかもしれません。

個人的には両方好きですが、タイトルからしてボクラノキセキ色が強いと思ってたのにそんな事がなかったので、別のタイトルでもよかったのでは・・・?と少しだけ思いました。

とりあえず、お前、誰だ!?って思いながら読んでたら、まさかの夢って事で。
another storiesって事だから完全に本編とは無関係で読んでりゃいいのかな。
今回のanother storiesにはペーターとか出てきて、本編ではあまり出てこない人達のちょっとしたお話が入ってるんだと勝手に思ってしまった・・・。

ホント、なんでペーターが出るってずっと信じてたんだろう?

クラスメイトの藤近君は存在する人なんだろうか?
(名前出てないけど、3巻のバスケ終わった後のお弁当タイムで『興味津々』のコマの右下にいた人かな?)
クルトとエグバートも存在してたんだろうか??
今はまだ出てないけど今後は出てくる可能性はあるんだろうか???
非常に気になるところ。
前世持ちだけれども『夢』だって認識で済ませてしまえるくらい記憶が薄くて、前世の記憶として思い出してないって感じなのかな?

とりあえず、手嶋野さんがあの王子ヘアを、記憶を思い出してない無意識化で意識してたとか考えるとホントヴィンスって何か健気だと思う。
そして『王女の代わりに彼氏持ち』っていうか、『王女が彼氏になった』が正解なので、また壁が高いっていうか・・・もっと高いが正解な気がする。
っていうか、藤近さんは高尾=王女の騎士っていうのは知らないって事でOKなのよね?

上岡ちゃんに城の見取り図とか書いたことあるの?晴澄さん!!
あー、もう、ホントに本編とのリンク度合いが知りたいー

そして、ユージン王子のカボチャパンツをシリアスで見たかった。
カボチャパンツに白タイで「共に来い、ベロニカ」とか真面目に言うのを見たかった。
なんかこう、NG集的な感じで見たみたい。

瀬々と手島野がなんだかんだいいコンビ。
前世思い出したらじーさんが増えたって言うけど、母と父も増えたし、兄弟もいっぱい増えたよ。
っていうか、ヴィンスって弟とかいなかったのかな?
現世での弟の相手をする時のふとした瞬間に、前世でしてたことが出てきたりしないのかな?って気になる。

家の中にいるときは完全に現世に意識を持っていかれて、前世の事はそんなにーだったりする?
しっかし、チビユージンかわいい。
小さい時から左側を束ねるスタイル!
・・・・そっち側からハゲてこないか少々心配です。。

読み切りで好きなのは『好きな人の、好きな人』とかかな。

爽やかな大友さんとヘタレな御堂君に思えてなかなか話が頭に入ってこなかったけど・・・。
っていうか、ニナちゃんは分かりやすかったと思うんだけどね。

こういう形式のもいいけれど、ボクラノキセキ本編の方で入りきらなかった小話とかそういう短編集とか出たら嬉しいなーって思ってしまう。

 

猫成分

☆☆☆☆☆

これだけ短編がいっぱいなのに全くいないとか!!!!

 

 

 

 

 

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  1. perLod 2018.08.15 12:11am

    こんばんは。にぼしさんのアドバイス通り、ツイッターで確認して特典がもらえました。ありがとうございました。

    今回の短編集は3話分だけが『ボクラノキセキ』でしたが、藤丘みたいにからんでいないけど描いておきたいキャラの話ということでしょうか。転生先は知らないままがいいでしょうね…皆見も結構アレなので。

    上岡は、そう皆見の話に興味を持つような趣味だったなと…孤独の女騎士(二刀流)って。
    本編で描いてないことは、もう少し読みたいですね。白泉社だと埋め合わせ的に読み切りを単行本に載せますが、現在の連載状況だと無理かな、と。

    手嶋野と瀬々のコンビは、憎まれ口叩きながらも結局は前世に引っ張られる関係がいいですね。

    「好きな人の、好きな人」は、ニナの好きな人が分かりませんでした。百合好きなのに気付けなかったのが残念でした。

    他の読み切りでは「ガールズ・ヒーロー」がお気に入りでした。”ヒロイン”ではない所に強い意志を感じました。初期の春湖みたいで半端な男よりヒーローっぽかった。

    所で、ねこ好きのにぼしさんに紺野キタさんの『Lily lily rose』おすすめします。連載中のデンシバーズで1話目が読めますが、舞台は猫屋敷です。
    紺野キタさんの趣味の集大成といった感じなので作風は万人向けではないし、不定期連載ですが、興味があればどうぞ。

    • niboshi 2018.08.15 12:18pm

      >perLod様

      無事に特典をゲットされたみたいでよかったです!

      実は残りのクラス全員が、彼の様に転生者だけれども記憶がないor夢だと思ってる・・・とかだったらそれはそれで面白いんですけれどね。
      上岡のお話は、最初のうちは「孤独」が協調され過ぎててちょっと笑いました。さすが中学生の頃の設定だな、と。
      いずれ、ボクラノキセキだけの読み切り集がでないかなーとちょっとだけ期待しています。

      残念なことにすぐ色んなことを疑いながら見てしまうので、「好きな人の、好きな人」のニナはもうそういう風にしか見れませんでした(・_・;)
      「ガールズ・ヒーロー」はよかったですね。ああいう歌乃みたいに芯の強いカッコイイ女の子は好きです。

      オススメありがとうございます!
      ちょっと確認してみたところ紺野キタさんの作品自体に猫の登場が多そうですね。
      ぜひ今度読んでみます!!

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とくにジャンル問わず読むが、少女漫画やファンタジー、ほのぼの系が多数。メインは漫画、たまに小説。漫画は完全単行本派。時々小説。Landreaall、ボクラノキセキ、クイーンズ・クオリティが特に好きです。小説は有川浩さん、小野不由美さん、上橋菜穂子さんなど。

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