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母を亡くした少女が不思議な屋敷で暮らす不思議な物語『Lily lily rose1巻』

Lily lily rose1巻

デンシバーズ(幻冬舎)で連載中の Lily lily rose 。作者は紺野キタさん。
母を亡くして口をきけなくなった少女が、おばの家で暮らすことになるお話。
どこか不思議で、ミステリアスな雰囲気が漂う物語。

 

以下ネタバレあり

 

簡単あらすじ

母(ゆりか)を亡くしてから喋らなくなった凛々はおば(のばら)の家で生活する事になる。そこに流れる不思議な空気や体験に触れながら少しずつ打ち解けていく凛々。けれどゆりかに囚われているのは凛々だけではなかった

 

登場人物

佐倉 凛々(さくら りり)

  • 母を亡くしてから喋らなくなった
  • 傘のナイトを常に持っている
  • 物静かな少女

のばら

  • 凛々のおば
  • 凛々の母・ゆりかとは双子
  • 服を作る仕事をしている

館野 真耶(たての まや)

  • のばらの家の下宿人
  • 会社勤め
  • 常識人

その他の登場人物

馨(かおる)

  • のばらの家の近所に住む少年
  • 凛々と同じ学校
  • 凛々の事をのばらに頼まれる

里見(さとみ)

  • のばらの客
  • スーツが似合うダンディなおじさま
  • 女装趣味がある

杏奈(あんな)

  • 凛々のクラスメイト
  • 馨に気がある

京子(きょうこ)

  • 里見の娘
  • 勇ましい

 

詳細あらすじ

母を亡くしてから話さなくなった凛々は、おばであるのばらの家で暮らすことになった。
木々に囲まれたその屋敷には叔母であるのばらと、その同居人の真耶。
そしてたくさんの本と猫がいた。

家の中でも大切そうに傘をもつ凛々。
けれどそれを取り上げるようなことはせずに

それは魔法の傘?
大事な友達なのかな
お名前は?

そう問いかける真耶に凛々は驚きを隠せないでいた。

その傘は凛々の母が騎士だと言ってくれたものだった。

凛々のナイト
夜通しおまえを守ってくれる
怖い夢からも

部屋のすみっこの怖がりからも
ベッドの下のお化けからもね

だから安心して眠っていいんだよ
おやすみ
おやすみ
私の可愛い王女さま

そう言った母の言葉を思い出し、新しい部屋の隅で広げた傘の下で丸くなる凛々。

ふと月明りに照らされた庭を見下ろした凛々は、そこに幼い頃の母とのばらの姿を見た。

この家ね
幽霊が出るんだって

その言葉を思い出した凛々は慌てて庭に降りるが、そこには踊る今ののばらの姿があった。

小枝が風になるような、鈴が転がるような不思議な発生をするのばらに同じように凛々も返す。

それは、のばらと凛々の母・ゆりかの秘密の言葉だった。

 

 

翌朝、のばらが作ったワンピースの試着をし、つっかえながらも「おはなのドレス」と言葉に出して喜んだ凛々。
真耶にも傘の名前が『ナイト』だという事を伝えた。

のばらに預かってもらっている仔猫の様子を見に来た近所に住む少年・馨は、そのまま凛々に周辺を案内してあげてと頼まれる。
仔猫の里親募集のチラシを配るついでに案内をする馨だったが、途中で母親に見つかり塾に連れて行かれてしまう。
一人でのばらの家に戻った凛々だったが、そこにはドレスを着た男性──里見さんがいた。

完成したワンピースに袖を通し、「おはな」と笑う凛々に里見は言う。

そうだね

晴れ着をまとった時は
誰しも
胸に花がともったような気持ちになるね

そうして里見と共に踊る凛々の姿に、のばらはゆりかの姿を重ねて見る。

そして時間が来た里見はドレスからスーツに着替えて帰って行くのだった。

 

 

昔のゆりかとの記憶を夢に見た凛々は、泣きながら目を覚まして真耶や凛々に甘えて引っ付く。
転校初日の凛々は迎えに来た馨と共に学校へ行ってしまう。
真耶も会社に行く準備もあるが、泣きじゃくるのばらに少しの間寄り添う。

私だって
いつまでもここにいられないよ?

ひとりで
いることにも慣れなくちゃ

 

一方、馨とはクラスが違ってしまった凛々。

怯えた凛々は自分に用意された席を素通りし、教室の後ろで開いた傘の下に隠れてしまう。
休み時間に様子を見に来た馨はその様子を目撃し頭を抱えるが、のばらに頼まれた事を思い出して何とかフォローをしようとする。

それを見ていたクラスメイトの杏奈は、昼休みに凛々に声をかけて誘い出した。
最初はビクついていた凛々だったが、杏奈の髪から漂う花の香りに「人間のにおいした」と少し打ち解けた様子を見せる。

そうして杏奈の「佐倉さんてしゃべると案外普通でつまんないね」という言葉に笑顔を見せるのだった。

放課後、凛々と共にのばらの家によった馨。
預けた仔猫の里親がまだ見つからない事を伝えると、そのままのばらが里親になることになった。
そして、その仔猫の名前は凛々が付けることになってしまう。

悩んだ結果、「まりの」と名付けた凛々。

それは3人の名前

まや
りり
のばら

の頭文字をそれぞれをつなげたものだった。

 

 

凛々も学校に馴染んできた頃、のばらの家の前で凛々は制服姿の少女と遭遇する。

「子供がいるんだ」と呟いてその少女は去っていく。

後日、のばらの家を訪れた里見を庭から見つめていたその少女は、里見の娘・京子だった。

父がのばらと不倫していると思い込んで乗り込んだ京子だったが、のばらは月に1~2度、場所と衣装を提供しているだけだと知る。
そして父の女装趣味を母もして容認している事を知り脱力する京子。

パパは女の人になりたいの?

パパは
パパでいることが
いやになっちゃったの?

まっすぐな娘の問いに、里見もまっすぐに答える。

いや
それは違う

本当に違うんだ

パパはパパの人生を愛しているよ
心から

誇りに思っている
それなのに
時おりどうしょうもなく

今のこの”私”を休みたくなってしまうんだ

誰でもない存在になれる時間を持ちたかった

そんな里見の答えに京子は変だよという。

  • パパ
    大人なのに
    ちゃんとした
    大人なのに
  • 時々逃げ出したくなっちゃうなんて
    そんなの
    子供の私と変わんないじゃん
  • スーツの方が断然かっこいいのにさ
    その色似合わなーい

そうして、騒がせたことを詫びて京子は帰って行ったのっだった。

里見も帰り、残されたのばらと真耶は里見との仲を誤解された時についた嘘(のばらと真耶が付き合っている)が誤解されたままだという事に気付く。
いっそ誤解じゃなく、恋人になったらもっと甘えされてくれる?とのばらは言うが、真耶はそういう所が嫌いだと返す。

私は淋しい時に
抱きしめる
都合のいい
テディベアじゃないよ

 

 

傘のナイトを持たなくても学校に行けるようになった凛々。
そんな凛々の元に、父親が会いに来た。

妻のゆりかそっくりの、のばらを目の前にして取り乱す父親。
その姿をみて、真耶は凛々がのばらに母親を重ねている感じはない事に気付く。

母親のことがあってから全く話さなくなった凛々。
けれど新しい環境に馴染んでいく凛々の話を聞き、父親失格だと落ち込み父親。
父親に対しては未だ口を利かずに緊張を見せる凛々だったが、不甲斐なくてごめんと泣く父親の頭を撫でる。

そして「パパ」と呼ぶ凛々に、また会いに来ていいかと父親は尋ねるのだった。

もうしばらくの間と凛々の事を頼んで帰っていった凛々の父親。
持って来た凛々の荷物の中には、昔、のばらの祖母がのばら達に作ってくれた人形があった。

その人形を抱きしめる凛々の姿にゆりかの姿を見て、のばらは動揺する。

その夜、真耶はのばらにゆりかの死因を尋ねた。

海で

波にさらわれたって

溺死だよ

凛々の目の前で

 

淡々と話すのばらに、つらい事を話させちゃってごめんと真耶は謝る。

そんな真耶に、のばらは「いつも勝手に謝るよね」と言い、差し伸べられた手を払うのだった。

 

 

感想

ふんわりしたほのぼのお話の中に、ちょっと不思議が混ざったお話かなー?と思ってたら
最後の方でなんだか裏切られた気分。

ちょっと不思議どころではなかった感じ。

見方によっては軽くホラーっぽい雰囲気もありそうななさそうな。

のばらも、凛々も、お父さんも、ゆりかさん自身もゆりかさんの死に囚われているようなお話。
あの家に居るのは本当に幽霊なのか、人の想いがそう見せているのかなって気もする。

彼女たちがどう「ゆりかさん」との事に折り合いをつけるのかが気になるけれども
ガチで幽霊で凛々に軽く憑依してる。みたいなことになればそれはそれでまたちょっと違った事にもなるし。

今後どう話が続いていくのかが気になるところ。

とりあえず、先生が超おおらか!
何らかしらの事情とかは聞いてるんだろうか???
それか超単純にいい先生なだけか。

後、馨君が超イイ子!
ちょっぴり下心も見えるけれども。

里見さんはスーツが見合うって言うのは同意見!!!

 

 

猫成分

★★★☆☆

猫がたくさん!!!

 

 

 

 

 

 

次巻はこちら

→ ……coming soon……

 

 

 

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  1. perLod 2018.09.21 7:35am

    おはようございます。
    『Lily lily rose』読まれたのですね。

    傘の影の猫たまりがたまらなく好きです。まりの、と名づけるのも。
    真耶、里見さん、馨君等々、登場人物の関係もそれぞれに好ましくて、派手でないけどキャラが立ってるというか。
    先生の凛々への対応、本当にこんな先生がどのクラスにもいて欲しいです。

    第1話が気に入ればずっと読みたくなるような不思議な話なんですけど、ゆりかの死そのものにも、それを受け入れる(はずの)人々にも、現実感がなさ過ぎて、おとぎの話のような感じなんですよね。
    どこかあやうい、はかなさが表紙からも漂ってくる雰囲気がこの作者さんだな、と思わせてくれるマンガです。

    …最終更新が5月4日なのがちょっと不安です。

    • niboshi 2018.09.22 3:46pm

      >perLod様

      読んでみました!猫いっぱいでよかったです。猫たまりは私も気に入りました(´∀`*)
      お話もとても引き込まれる不思議な雰囲気があってよかったです。
      皆がゆりかの死をどう受け入れていくのかが気になりますね。

      最終更新日が5月4日って言うのには気づいてませんでした。気長に待ちましょう・・・(;・∀・)

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