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西浦さんは一生猫が苦手なんだろうなって思う『猫絵十兵衛 御伽草紙20巻』ネタバレと感想

猫絵十兵衛 御伽草紙20巻

猫絵十兵衛 御伽草紙20巻 の表紙は虚無僧装備を持った十兵衛とニタ。
裏表紙もニタで、そで部分はそれぞれ七夕使用の十兵衛とニタと主人公コンビだらけ。
今回はしっかりとニタが元猫仙人らしい働きを見せた20巻。

前巻のお話はこちら → 『猫絵十兵衛 御伽草紙19巻』のネタバレと感想

以下ネタバレあり

あらすじ

科戸猫の巻

権三が行方知れずになったと真葛から泣きつかれたニタと十兵衛は猫の手を借りて権三を探す。
ようやく見つけた権三は万屋から離れた所にある焼け焦げだらけの小屋にいた。
聞けばいきなり懐に石が入ったと言う権三。
以前に読んだ『梅翁随筆』の「懐中へ石入りし事」というものに、同じような話があったという。
それには懐に石が入った人が陰陽家に聞くと火災の前触れだと言われ、4,5日五に屋敷が全部焼けてしまったと書いてあった。
万が一でも万屋に迷惑がかからないように漁師に小屋を借りていた権三は、本当に火が出るようになって帰れなくなったと言う。
ニタが話を聞いている間にも突如火は出て、大きく燃え上ってしまう。
権三は漁師から借りた小屋を守ろうするが、ニタは「志那都比古神」の力を借りて権三についた禍事ごと小屋を吹き飛ばしてしまった。

後日、小屋は大山の猫又衆によって再建されるのだった。

事納め猫の巻

師走に入り、猫丁長屋(三笠長屋)で勘の鋭い者たちは何かに付き纏われている気配を感じていた。
正体と掴もうにも相手はすばしっこいため、事納めを口実にニタは猫又達を読んで騒ぐことにする。

皆が楽しんでいると、ふと扉から2つの目が覗き込んでくる。
そこに一斉に襲い掛かって袋叩きにする猫又たち。

彼らを覗いていたのは一ツ目小僧と一ツ目の猫だった。

急に襲われて二ツ目は野蛮だと怒る一ツ目小僧はその場にいた百代の事を持っていた帳面に記す。
なんでも、今年一年分の悪さや落ち度を事納までに帳面に記すのが仕事だという。
それではよいお年をと言って去っていこうとする一ツ目小僧。
それを止めたのはニタだった。

ニタはうろ覚えだったが、悪さを記した帳面は疫病神だかの神に届けられる。
そして来年の運を決め、罪の重さによって災いをもたらすという。
誰かに運を決められるのは腹が立つというニタは帳面を取り戻そうとするが、失敗に終わり一ツ目には逃げられてしまった。

どうしたものかと地荒神に相談した十兵衛。
地荒神に教わった方法で帳面を燃やす方法を聞いて実践するが、その様は災い除けというよりもちょっとしたお祭り騒ぎになるのだった。

西浦弥三郎の日々の巻

猫嫌い(怖い)の西浦弥三郎。
一緒に暮らして慣れてきたとは言え、起き抜けに目の前にトラ助達が現れるといまだに驚いてしまう。
そんな西浦は時にニタにからかわれながらも、少しずつ少しずつ猫に慣れていっていた。(多分)
それでも小林道場がいつのまにか猫屋敷と化していた事に気付いてショックを受ける。

落ち込みながら小林道場から帰る途中、屋根に登って降りれなくなっている猫を見つける西浦。
屋根の上で二刻も鳴きっぱなしというその猫は、ふいに足を滑らせて屋根から落ちそうになってしまう。
それを見た西浦は躊躇無く、自分で助けに行った。
梯子に登った西浦は、猫に籠を差し出して入るように告げる。
けれどその猫は突如西浦へと飛び掛かり、彼の背中に爪を立てながら自力で下りて行ってしまう。
地面に降り、そのまま走り去っていく猫。

やっぱり知らぬ猫は怖いと思う西浦だった。

初午猫の巻

初午の日。
賑わう稲荷の前で、十兵衛は昔々の知り合いの姿を見かけた。

それは十兵衛がまだ幼い頃の話。
その時も同じく初午の頃、十玄に連れられて次郎稲荷に来ていた。
けれど七つ(午後四時頃)にしまってしまうというその稲荷はその日ももう閉まっていた。

他の参拝客は熊みたいに怖い堂守が居るから無理に入るのは止めて置けと忠告する。
そして願掛けの話を教えてくれた。

次郎稲荷には変わった狐がおり、神社に供えた食べものをその狐が食べてくれると願いが叶うと言われていると言う。

そうして、そこにはその願掛けをするために朝一番に入ろうと待つ人達が沢山いたのだった。

別の場所から無理やり塀を登った十玄と十兵衛。
十玄の目当ては願掛けではなく、絵を描く事。
十玄が目指した狐穴には猫と狐がいるのだった。
2匹が寄り添う姿を見た十玄は興奮しながら絵を描き始める。
そこに堂守の熊五郎が現れるが、絵を描いて良ければ一つや二つ叩かれても構わないと言う十玄。
その姿に引く熊五郎だったが、狐に寄り添っていた猫のフウと話をする十兵衛を見て打ち解けるのだった。

熊五郎が言うには、狐は巣別れしたばかりなのか小さくみすぼらしい姿でこの社に現れたそう。
それをフウと共に面倒をみていたらそのまま住み着いたと言う。
昔はお参りに来る人もほとんどいない所だったが、2匹のおかげで次郎稲荷の人気が出て人が増えてしまった。
そのせいで早めに門を閉めるしか2匹をのびのびさせてやれなくなった。
それでも所詮は一時の人気の流行り神。いいものを食べさせたいし、客のあるうちは稼がせてもらうという熊五郎。

そして十玄は二匹の絵を描く代わりに、神社の手伝いをする事になる。

決められた筵の上にお供えものを置き、供えた者は十玄に促されて縄の所まで下がって狐を待つ。
そこに熊五郎が狐を呼び、狐が好きなものを選んで食べる。

はずだった。

不意に1人の男が縄をくぐって、狐へと近づき自分の供え物を無理やり前に持っていた。
願いを叶えて欲しい、少しでいいから金が欲しい。
そう言いながら男が狐を倒した時、フウが飛び出てその男を引っかく。
その隙に逃げた狐。

けれど他の参拝客達も近くを通る狐にざわつき、ご利益のために捕まえようとする。
それを制したフウと熊五郎。
狐はふと振り返りフウに挨拶をして次郎稲荷から去って行ってしまった。

それを見た熊五郎は、自分の目も欲に眩んでいた事に気付く。
そのために一番大切にしていた時を逃がしてしまった事も。
泣き崩れる熊五郎に寄り添うフウ。

その時のフウに似た猫を見かけたという十兵衛。
けれどフウは十五年も前に天寿を全うしていた。

そんな話をしていると年を取った熊五郎に声をかけられた十兵衛はお茶に誘われる。
そして鳥居の上には、狐と猫の姿。
あの世に行っても心配な二匹は仲良く熊五郎を見守っているのだった。

経蔵猫の巻

経蔵の門の飾りを掘った梅吉と米蔵。
その仕事を信夫も手伝っていた。
表面の虎は兄弟子たちが、裏側の猫は信夫が彫ったその飾り。
それを門にはめ込んだ後のある朝、門の下には鯉が落ちており信夫の掘った猫の部分は鱗まみれとなっていた。

話を聞いた信夫達が夜張り込むと、そこには飾りの猫が飛び出して池の鯉を盗る姿があった。
猫の様子を一緒に見ていた十兵衛は食べるつもりで捕っていたんじゃ無いようだという。
それを聞いた信夫は経蔵門の下絵を見てある事に気付く。
そして兄弟子たちと共に門に彫りを入れた。

鯉は滝を登って龍へと変ずる。
信夫達が掘ったのは龍。
それはつまり水の気のモノ。

経蔵の門には魔を払う虎、書を守る猫が彫られていたが火伏となる水の気が無かった。
信夫に祈りと魂を吹き込まれた猫はそれが心配で、生の恋を捕っていたのだった。

そうしてその数十年後。
寺院は火難にあったが、経蔵と門は焼け残ったという。
そしてその時、火の中を猫と龍が飛び回っていたという噂が流れた。

踏み猫の巻

木に登って赤助を探しに行くと駄々をこねる少女、おか。
彼女がニタの上に落ちてきた事から話をきく事になった十兵衛。

なんでも三か月前、品出し途中のおかの父である大井屋の主が赤助の尻尾をうっかりと思い切り踏んでしまったと言う。
そしてそのまま走り去った赤助は未だに帰って来ず、怒ったおかは父親を責めていた。

そんな話をしている途中、突如返ってきたおか。

同時に、おかの父を訪ねる者があった。
陸奥からやってきた彼は、約束通り払ってくださいとお金を請求した。
大井屋の主は身に覚えがなかったが、男は大井屋の主が自分の所の旅籠屋に湯治に来ていたと言う。
痛めた腰を治す為に猫啼温泉で十日程湯治をした後、手元不如意なので足りない分は大井屋に取りに来てほしいと言われたと説明され大井屋は困惑する。

そこに赤助を抱えてきたおかが、赤助から変なゆでタマゴのようなニオイがすると言う。
それは温泉の湯華に似たニオイ。
もしや赤助が?腰・・・尻尾の湯治に出た?そんなまさかと思う大井屋。
そんな彼に赤助は一鳴きしてウィンクをして見せた。

思わず固まってしまった大井屋だったが、十兵衛とニタに肩を叩かれて湯治の代金を支払うのだった。

河鹿笛猫の巻

夏が近づく梅雨の時期。
カジカガエルの良い声がする家があった。
そこはカジカガエルを飼っているのではなく、なんでも掛け軸の絵が鳴くと言う。

先祖代々大切にしてきたというその掛け軸。
飼われている猫・カセギはいつもその掛け軸の中のカジカガエルを狙っていた。

ある日、その掛け軸の評判を聞いた横山の殿様は無理やり掛け軸を持って行ってしまう。
けれど持っていた掛け軸はうんともすんとも鳴かない。
焦れた殿様が怒って掛け軸を切り刻もうとすると、そこに現れたカセギが殿様を引っかいた後に巻物をくわえて走り去った。

カセギを追いかける侍達。
ニタがカセギに加勢し、掛け軸のカジカガエルを実体化してしまう。
慌ててカジカガエルを捕まえようとする侍たちだったが、突如大量の蛙が現れて囲まれてしまった。
大量に現れた帰るは十兵衛が描いた絵をニタが実体化したもの。
しかも消せない術をかけたため、大量の蛙の鳴き声で彼らはこの夏の夜は寝れないだろう。

一方で十兵衛の手によって何も描かれていない掛け軸を返されて困惑する老夫婦。
そこにカジカガエルを連れたカセギが帰ってきた。
そしてカエル達は掛け軸へと戻っていき、元通りになるのだった。

鳥鵲猫の巻

七夕が近づき梅雨も終わったはずなのに、妙な長雨が続いていた。
そんなある日、縹の兄・イルサン達がニタ達の元を訪れた。
彼らはまだ国には帰らず日本を探検していたという。

そんな彼らは富士山に登った際に山頂でキラキラした美味しそうなものを生け捕ったため、料理上手な十兵衛に料理して貰おうと持って来たという。
そう言ってイルサンが差し出した大量の鳥たち。
十兵衛達は見た事がなかったが、ニタはそれらは「カササギ」だという。
通常のカササギは九州の肥前の辺りにしか住んでおらず、こんな煌々しい姿で富士山頂にいるものではない。

牽牛と織姫が引き離された始めの頃
二人は泣き暮らし

その涙は地に落ち洪水となった

その二人の嘆きをなくす為
天に昇り懸け橋となったのが
この鳥

鵲だ

七夕前に降る雨は織姫に逢う前に牽牛が牛車を洗っているから「洗車雨」と言われている。
けれどここ最近の洗車雨らしからぬ雨は、カササギが消えた事による嘆きの雨だったのだ。

そうして、籠から解放されたカササギ達は天へと昇って星の橋となり、雨もすっかり上がるのだった。

妖精日本紀行

イルサン達が辺りを歩いていると異国人を珍しがって人々が集まってくる。
そうして役人達に追いかけられるイルサン達。
逃げるイルサン達に、路地裏からトラ助達が手招きをする。
それを見たイルサン達は猫の姿に戻って路地裏を走って逃げた。

イルサン達は行く先々で人に囲まれていた。
しかも日本の夏はジメジメ暑くてたまらず、イルサンはエーレに帰ろうかと考える。
そんなイルサンにお付きの二匹はせめてウナギを食べてから、温泉に行ってからという。

ふと彼らに近付いてきた子供たちが、猫が倒れていると彼らにボーロを食べさせた。
何とも素朴なうまさがある食べもの。
そして飛ばされるシャボン玉や人々の笑い声。
未開のくせに不可思議で心惹かれるものがある地。

それらを見て、イルサンはもう少し観光する事に決めるのだった。

感想

権三さんと真葛が本当に仲良くてほっこりする。
自分の事は後回しでとりあえず真葛を助ける権三さん。

近辺の猫又ーズ大集合?の事納め猫の巻。
十兵衛さんの所で、猫又達みんなで騒いでたら隣の西浦さんトコに声が聞こえたりとかしないのかな?
人が訪れてきた気配がないのに隣で始まる宴会。
・・・・・・ちょっとホラー?
それともこれはニタの結界とかなんとかでうまくやっているとか。。
あと、鼠以外の素材はみんな一体どこから持って来たのか・・・。
特に雪代!鮑って・・・。
後、真葛が持って来たアンコウはどう食べたんだろう?
十兵衛さん、アンコウも捌けたりするの?いや、江戸の人はそれくらいできて普通だったりする・・・?

猫屋敷ならぬ猫道場いいなー。
「そのうちこの世は猫まみれになるかもしれぬ」ってめっちゃいい世の中ですけどね!
まあ西浦さんには地獄だろうけども。。
そして何だかんだ言いながら猫を助けにいっちゃう西浦さんいいなー。
でもやっぱり触れないんだね。
しかもちょっとした猫あるあるにで笑った。
助けて欲しそうなのに助けようとすると人を使って勝手に解決していく感じ。あれは一体何なんだろうか。

信夫さんの兄弟子たちは木彫りの猫が実態を持って飛び出して来る事に関して「珍奇なものをつくる」で片づけてしまうんですね。
なかなか肝が据わってるよなーって思う。
こういう怪奇現象は日常茶飯事なの?
それとも感覚がマヒしてるだけ??
個人的にはこうやって実体を持って出てくる猫の木彫りがあればめっちゃ欲しい!!

猫の恩返しならぬ猫の仕返し?
なかなかお茶目で効果抜群の仕返しだと思う。
猫のウィンク可愛いなー。
そして何だかんだで大井屋のご主人も優しいなー。

蛙パニック!
十兵衛さんは蛙を書くのも上手いのね。
まあ絵描きだから当然か。
あんなイロイロな種類の蛙をかけるとは。
ってか猫絵だけじゃなくて蛙とかも商売になりそうなのにね。
無事カエルとかで旅のご利益的な感じで。。まあそれはタイトルが変わるからダメだろうけどさ。

縹のお兄さん再登場!
弟にめっきり弱いイルサンさん。
まさかまだ日本にいるとは思わなかったよ。
そして異国の猫にも料理上手と認識されてる十兵衛さん。
絵を描く傍ら、小料理屋とかやっても儲かるんじゃないかな。

そして鵲は食べちゃダメですよー!

今回はちょっとだけどノドカと雪代がいてちょっと嬉しい!
次も彼らがもっと出てきてくれたらなーって思う。

猫成分

★★★★★

(≧▽≦)


次巻はこちら

→ ……coming soon……

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