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アヌビスさんは折れかけながらもまだまだ頑固『贄姫と獣の王5巻』ネタバレと感想

贄姫と獣の王5巻

贄姫と獣の王5巻 の表紙はアヌビスと王様(の後姿)。
人間もいなければ、何だか暗い雰囲気。

アヌビスがなぜあそこまで頑ななのか。アヌビスと王様の子供時代が見れる5巻。
サリフィが認められるまでまだまだ時間はかかりそうです。

 

これまでのあらすじはこちら → 贄姫と獣の王4巻のネタバレと感想

以下ネタバレあり

 

簡単あらすじ

無事にガロアのおもてなしをしたのに試練は無効だというアヌビス。けれど過労で倒れた際に昔の王とサリフィが重なり試練続行を決める。そして天啓の夜の翌日の大事な祭典の日に王様は魔族の姿に戻れなくなってしまう

 

詳細あらすじ

王様とガロア公爵の話を待つ間、ガロアの振りをしていたジョズはアミトに合い一目ぼれをする。
強引に舞踏会でのダンスを申し込むジョズに困惑するアミト。
そこに、ヨルムンガンドが通りかかってアミトを助ける。
ヨルムンガンドに踊ってくださいと言えずに終わったが、手をとられた事にときめくアミトだった。

王様との話を終えて戻って来たガロアは、サリフィと2人で話をしたいというのだった。

改めて無礼の数々をサリフィに詫びるガロア。
けれどサリフィは、ガロアの様な地位のある人がこの先もおーさまの見方でいる約束をしてくれてよかったと笑う。

そんなサリフィにガロアはこの先きっとあらゆる局面で様々な選択を迫られると語りかける。
正しい答えが常に正しいとは限らない、どんな答えの先にも険しい茨はあるというガロア。

けれど

どんな時にも絶対に
自分が後悔しない道を選びなさい
それが唯一の”正しい答え”
その道の行く先こそが
光ある未来だ

 

そんな2人の元に訪れた王様。
ガロアがさがりサリフィと2人きりになった時に、舞踏会でサリフィが「お妃さまになれないみたい」といったことに文句を言う。

それでも、他者を踏みにじってまで己を守ろうとするものではない。サリフィを信じていたという王様はサリフィをそのまま舞踏会の会場へと連れていく。
もう誰もいない所で一曲踊ってくれと王様はサリフィに申し込む。
踊りは嫌いだが、他の男と踊っているのは気分がよくなかったとヤキモチやきな一面をのぞかせる王様だった。

翌日、魚竜族もかえって一件落着のはずが、王様とアヌビスの間で緊張が走る。

舞踏会の際、サリフィが言った「王妃になれない」という言葉で、試練を途中放棄した。王妃候補の資格を消失したとみなすというアヌビス。
反対に、試練の条件は「ガロアの機嫌を取ること」だったので役目を全うしたという王様。

全くの平行線をたどる2人の主張。

さりげなく自分を元気づけようとするサリフィを見て、王様は自分の目に曇りは無かったといつかアヌビスもわかる日が来ると信じるのだった。

そんなある日、サリフィは本を探しに行ってアヌビスに手伝ってもらう事になる。

誰も知られずにサリフィと2人きりの今であれば、サリフィを”始末”できると考えたアヌビス。
けれど失敗に終わってしまう。
挙句、自分を厭わしく思っているアヌビスを手放しで信用するサリフィに眩暈を覚え、そのまま倒れてしまった。

倒れたアヌビスは幼い頃の夢を見る。

父である先代”アヌビス”が亡くなり、自信が”アヌビス”になる前。まだ”シリウス”と呼ばれて頃のお話。

私たちは王家の”影”
その血
その命は全て
いつか”お前の王”へ
捧げるためのものなのだよ

そう言い続けていた父が、暗殺者から王を守って死んでしまった。
けれど、自分は王家の下僕になりたくないと反発するシリウス。
父の死を駒がかけたくらいにしか思っていない周りに苛立ちながら、まだ王子だった王様の側仕えとなる。

優しい幼い頃の王子の性格を甘ったれと冷めた目で見ていたシリウス。

ある日、病気で寝込んだ時にお忍びで王子が看病に来てくれた。

王族がたかが臣下を心配してくれるなんてと、心を開きかけたシリウスだったが「おまえの父上がわたしの父上を守ってくれたことを感謝している」という言葉を聞き、再び心を閉ざす。
ただの同情か、自分も駒として仕立てるつもりか。
騙されるもんかと頑なになるシリウス。
そんな時、部屋に何者かが忍び込み王子とシリウス共に誘拐されてしまった。

王子を狙ったそいつらは、見せしめのためとシリウスを殺そうとする。
けれど、そんなシリウスを身を挺して庇う王子。

王とは・・・
みんなを守るものだ・・・
目の前のたったひとり・・・
ともだちひとり守れずに
なにが王だ!!

血を流しながら圧倒的な魔力で敵を倒した王子はそのまま倒れてしまう。

幸い軽い傷で済んだ王子は、助け出された後もアヌビス家に傷がつかないように願い出てくれた。

目の前で王子が切られた際も、自身の事しか考えて居なかったことをシリウスは恥じる。
そして、王子を「わたしの王」として心に決めたシリウス。
これより王子の影として全てを捧げるものとして、「アヌビス」の名を継いだのだった。

強者こそ絶対のこの国を治めるには甘すぎる
今のままではいつか王位を継承しても
有象無象によってたかられて喰い潰されてしまうだろう
そんなことは断じてさせない
強く厳しく絶対的な王に
この頂へこのお方を導くためならば
私はどんな手段も厭わぬ
たとえ
二度とあのあたたかさに触れられなくなろうとも

ふと、幼い頃に感じた暖かさを感じたアヌビスは目を覚ます。
けれど目の前にいたのは、王子ではなくサリフィだった。

疲れがたまって倒れたアヌビスを、サリフィが治療室まで引きずってきたという。
どこか痛くないかと心配しサリフィが延ばした手を乱暴に払いのけるアヌビス。

・・・こんなことで恩を売ったつもりか
浅ましい・・・
自分が生き残るためならどんな相手にも媚を売る
卑しい人間のおんなめ・・・!!
どの手管で王に取り入ったのだろうが私は騙されぬ
たかだか昨日今日現れた人間の小娘などに
これ以上王のお心を惑わされてなるものか
私は
貴様など絶対に認めはせぬ!!

声を荒立てるアヌビスに治療室の医師(?)は、ここまで連れて来て看病をしていたサリフィに他に言うべきことがあるのではないかと窘める。
けれどサリフィは、やっと普通のサイショ―さんらしくなったと笑うのだった。

嫌味で意地悪でひねくれ者のサイショ―さんがこんなことで恩に着てくれるとは思わないが、おーさまも心配するからとと言うサリフィ。
おーさあまにとってサイショ―さんは絶対に必要な人だと見てたら分かるとほほ笑むサリフィは、次の試練考えておいてねと言いおいて治療室を出ていってしまう。

その次の議会にて、今回は王の意向を尊重し先日の試練は達成されたものと認めるとアヌビスを言う。
これからは本気で、私の王のお心を委ねるに相応しい存在か本気で見定めてやると決心するアヌビスだった。

 

そんな中、大聖祭が近づく。
オズマルゴ建国記念で、たくさんの国民が王宮に集まり盛大にお祝いする祭祀だという「大聖祭」。

式典の正装で歴代のお王様は初代王様の纏った衣装を着るという。

そんな大聖祭の前日に迎えた”天啓”の夜。

人間の姿に戻った王様は”祭壇の間”の中で暗闇に隠れ、サリフィと2人きりの夜を過ごす。

今まで大聖祭や国民の前に立つ前夜には指先が震えて冷たくなっていたという王様。
混ざりものの半端な王に、いつか誰かが気づいて、すべてを失うのではないかと不安だったという。

だが今は
お前がいる
全ての不安がぬぐわれたわけではないが
指先はもう冷えない
たとえ明日
お前がすぐ隣にはいなくとも
お前の心はいつもすぐ側に感じられる
私はいつでも
お前に守られている

そうして2人でくっついて一夜を過ごした。
翌朝の鐘で目覚めたサリフィは、人間の姿のままの王様を目の当たりにする。

昨日の強い嵐で瘴気が全て流されたため、魔族の姿に戻れないという王様。
時間が経てばまた空を瘴気が多い始め、自然と魔力が戻って魔族の姿に戻れる。
けれど式典の時間が迫っており、時間の猶予がなかった。

式典まであと一刻もないのに、姿の見えない王様とサリフィを探すアヌビス達。
王宮中を探したアヌビスたちの前にセトが現れ、地下の”祭壇の間”は探したかと問う。

通常は立ち入り禁止だが、精神を高めるには最適な場所だというセトに、アヌビスは立ち入りの許可を出して祭壇の間に向かった。
けれど、サリフィ達はすでに移動をしており”祭壇の間”は空っぽだった。
何とか王様の身を隠しながら逃げるサリフィ。
皆が”祭壇の間”を出ていったあとに、一度探されたところはきっと大丈夫と再度”祭壇の間”に戻るのだった。

そこで徐々に魔族の姿に戻りつつある王様。
けれど、身支度を終えて祭典に出るにはもう間に合わない時間だった。
しかも己の姿さえままならず皆を振り回すような王に民の前に立つ資格があるのかと王様は悩む。

そんな王様の手をサリフィは握る。

私はレオのこと本当に立派な王様だと思ってる
だけどそれは
あなたがつ様そうな姿をして
立派な鎧を着ているからじゃないよ

まっすぐなサリフィの言葉に、手の震えがとまった王様。
けれど完全な魔族の姿に戻る前に、セトが近づいてくる。

何とか足止めをしようと扉の前に立ちはだかるサリフィ。

もし王が何か並々ならぬご事情でお困りならば
なんとしても王のお力になりたい
それは貴方も同じでしょう
・・・さあ
サリフィ様
どうか
その扉をお開けください

その言葉を拒否したサリフィに、セトは実力行使に出ようとする。
けれど間一髪の所で魔族の姿に戻った王様が姿を現した。

式典までもう時間がなく間に合わないとセトは言うが、そのままの格好で出るという王様。

どんな姿をしていようと私は王だ

そう言い切る姿はとても堂々としたものだった。

 

感想

本当、一番少女漫画要素があるのがアミトさんっていうのが面白すぎて仕方がない。

ヤキモチやきな王様カワイイ。
今回はちょっとモフモフ。

音痴なサリフィに力が抜ける王様もカワイイ。
そして、ちゃんとサリフィにも音痴っていう自覚があるんだね。

幼い王子時代の王様が超かわいかった!!
でもどう成長したらああなるの!??
魔族の成長って半端ないなっ!!

っていうか、王様って子供の時からいっしょにいるって事は、”天啓”の時はどうしてたんだろう?
毎回その日に限って姿を消すとかなんかあるって思わなかった??
子供の時はずっと魔族の姿のまま・・・っていう事はないよねぇ?

そしてまた大「聖」祭って・・・魔族だよね?!と突っ込んでしまう。

漆黒の暗闇ティーパーティーっていうサリフィのネーミングもどうかとおもうけれど、魔族に「禍々しい名前の茶会」と突っ込まれるとは。
・・・・そろそろ、私の中での魔族のイメージがなんかおかしいのかな?って思い始めてくるな。

あと、セトさんはなんか気づいてるんじゃないの??
超怪しいんですけれど!!

先代の王様とか誰かから、王様の秘密を聞かされていて、人間だよーっでも大丈夫だよーって守るためにやってるのか。
尻尾をつかんで失脚させてやろうとしてやってるのか。
何となく怪しいからちょっと突いてみようと思っているのか。

まだまだいろんなルートが考えられるなー。
形ばかりの裁判官っていう立場が納得いかなったりするのかな?
ってか、「アヌビス」と同じで「セト」って名前も世襲制ですかね??

アヌビスとヨルムンガンドは完全に王様の味方!って分かりやすくていいのにね。

そして、モフモフ姿の王様が迷ったり悩む姿はなんだか愛らしいのに、人間姿だとすんごく弱弱しくなる不思議。
思考もちょっと臆病になられてますかね?

とりあえず、アヌビスが用意した次の試練が何なのか楽しみ。

巻末のケモ姫と普通の王で、子供時代のシリウスの「お食事は鳥の丸焼き」っていう発想がちょっと笑った。
それで大嫌いって言われてなくシリウス。
可愛すぎか!

 

猫成分

★☆☆☆☆

ちょっともふっとしてた

 

 

 

 

次巻はこちら

→ ちょっとずつアミトとヨルムンガンドがいい感じになっていく『贄姫と獣の王6巻』ネタバレと感想

 

 

 

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