ねこ好きの本棚

今まで読んだ本のあらすじ紹介や感想、考察などを載せています。漫画がメイン。猫はいたりいなかったりです

メニュー

青年と猫による絆の旅の物語『旅猫リポート』

旅猫リポート

2011年から2012年まで週刊文春に連載され、2012年11月に単行本化された旅猫リポート。
文庫化、児童書、絵本と出版され、2018年10月には映画も公開される人気作品。

猫好き必見!猫のナナ視点で書かれた、涙無しでは読めない感動の物語です。


以下ネタバレあり

 

主な登場人物

ナナ

元野良猫♂。交通事故で怪我をした所をサトルに助けられ、以来サトルの飼い猫となる。
人語を解して頭がよく、器用。カギ尾で尻尾が「7」の形に曲がっているのが名前の由来。

サトル(宮脇 悟)

30代の猫好き。どうしてもナナを手放さなければいけなくなり、飼い主を探す。

その他の登場人物

コースケ(澤田 幸介)

サトルの小学校の同級生で幼馴染。実家が写真屋でその後を継ぐが父親とソリが合わず、妻とも上手くいっていない。
子供のころ、サトルと一緒に猫を拾った。

ハチ

昔コースケと共に拾い、サトルが飼っていた猫。ナナに似ている。額に三毛のぶちが「八」の字に入っているのが名前の由来。
サトルの両親が亡くなった後は母方の遠縁に引き取られる。

ヨシミネ(吉峯 大吾)

サトルの中学校の同級生。中学の頃に両親が離婚し、預けられていた祖母と2人で暮らしていた。祖母の田畑を継ぐ。
茶トラ模様の子猫を拾うが狩りの出来る「猫」じゃなかった為、ナナが「立派な猫」か気にする。

スギ(杉 修介)

サトルの高校、大学時代の同級生。千佳子とは幼馴染同士で結婚。富士山が見えるところでペンションを経営。犬派。

チカコ(杉 千佳子)

サトルの高校、大学時代の同級生。実家は果樹園で動物がたくさんいる。猫派。

ノリコ(香島 法子)

サトルの叔母。サトルの母とは8歳違いで独身。判事をしていたが、サトルと再び同居するにあたり弁護士に転職。
猫が苦手。

 

あらすじ紹介

野良猫だったナナが1歳の頃、お気に入りは銀色のワゴン。
その車の持ち主は車の上で寝ていても怒って追い払ってくるようなことはしなかった。

そんなナナは猫好きのサトルと出会い、ご飯をもらうようになる。
お気に入りのワゴンのタイヤの脇に毎晩出されるキャットフード。
ご飯の見返りにサトルには大人しく触らせてやるギブアンドテイクの関係。

そんなある日、交通事故で足を怪我してしまったナナ。
凄まじい痛みが襲う中、ナナが助けを求めたのはサトルだった。
サトルの棲むマンションの側まで何とか移動して必死に声を上げて助けを求める。

そんな声を聞きつけたサトルはナナを助けだし、共に暮らし始めるのだった。

一匹と一人の幸せな生活。
けれど、それはたった5年で終わってしまう。

のっぴきならない事情でナナを手放せなくなってしまったサトルは、昔の知り合いにナナを引き取って欲しいと頼むのだった。
銀色のワゴンに乗ってサトルとナナの最後の旅が始まる。

最初にナナとお見合いをしたのは、サトルの幼馴染だったコースケ。

昔、サトルと一緒に拾った猫・ハチとそっくりなナナにコースケは驚く。
父親と折り合いが悪く、ロクでもない父親にハッキリ言う事が出来ず、妻にも愛想をつかされて出ていかれてしまう。
猫を飼えば、猫好きな妻が戻ってきてくれるんじゃないかと下心も出す。

また、小学生の頃に両親を亡くし、叔母に引き取られることになったサトル。
叔母は転勤が多く猫が飼えないため、ハチは遠縁の親戚に引き取られてしまう事になる。
せめてハチは自分が引き取りたいと思ったけれど、父親に反対されて引き取れなかったことを後ろめたく思っていたコースケ。

今でもハチの事を引きずっているコースケにサトルは、奥さんとまっさらな猫を探した方が伝えるのだった。

次にナナとお見合いをしたのは中学の頃の同級生だったヨシミネ。

祖母がしていた畑を継ぎ、農家をしていたヨシミネは茶トラの子猫・チャトランを拾っていた。
鼠でも取ってくれればと思っては居たものの、持ち上げても足がだらんとなる残念なタイプな猫だった為、ナナは立派な猫か気にするヨシミネ。

仕事が大好きな両親に捨てられ祖母の元で暮らしたヨシミネと、両親を亡くして叔母に引き取られたサトル。
悪気が無いが同情が好きな担任の余計な言葉がきっかけで仲良くなった2人。
マイペースなヨシミネとムードメーカーなサトルはいいコンビだった。

ヨシミネにナナを預けるのに何の問題も無さそうだったが、翌日になっていきなりチャトランとナナが激しく喧嘩をしてしまい断念するのだった。

最後にナナとお見合いをしたのは、高校と大学の頃の同級生だったスギとチカコ。
幼なじみだった2人は結婚し、富士山が見える所でペットと泊まれるペンションを営んでいた。

昔からチカコが好きだったスギ。
高校の頃、気が合いお似合いのチカコとサトルに引け目を感じていた。
そしてサトルもチカコに惹かれているのに気づいた後、チカコもサトルに気がある素振りを目の当たりにする。
卑怯なのを承知でサトルに「チカコが好きだ」と告げたスギ。
そうすればサトルは引いてくれると確信していた。

その事をずっと後ろめたく思っていたスギ。
その思いはスギの飼い犬であるトラマルにも伝染し、サトルやナナに攻撃的な態度を取る。

ナナがトラマルを引っかいてしまった事もあり、ナナを連れて帰るサトル。
去り際にサトルは「高校の時ちょっと好きだった」とスギが触れられたくなかったことをさらりとチカコに告げる。
何をいまさらと笑ったチカコに、スギは力が抜けるのだった。

小学生から大学生まで。
サトルの思い出をなぞりながら行われたナナのお見合いは全て失敗だった。

けれど、それもそのはず。
最後までサトルの猫でいると決めていたナナは、どの家にも引き取られる気なんてなかったのだ。

友人たちにナナを手放さなければいけない理由は最後まで口にしなかったサトルは、同居予定だった叔母のノリコにペット可能な部屋に引っ越してもらう事となる。

判事で引っ越しが多かったノリコ。
今回のサトルとの同居をきっかけに判事を辞めて、弁護士に転職をした。

けれど、どうせ仕事を辞めるならサトルを引き取った時に弁護士に転職してもよかったんじゃないか。
そうすれば、多感な時期に転校を繰り返し、仲良くなった友人たちと離れ離れにさせる事もなかった。
大切にしていた猫のハチと引き離すこともせずに済んだ。
これだけ若くこの世を去ることになるなら、もっと幸せな子供時代を過ごさせてあげればよかった。

そもそも、両親を亡くしたばかりの子供相手に実は両親と血の繋がりが無い事を告げるような、心の機微に疎い自分が引き取るよりももっと幸せな人生があったんじゃないかと後悔するノリコ。
けれどサトルはノリコに引き取られて幸せだったと笑うのだった。

 

もう手術もできないくらい悪性腫瘍が全身に転位してしまったサトルの余命はあと1年も無かった。

 

そして、徐々に体を悪くするサトルに寄り添うナナ。
サトルが本格的に入院する事になると、ノリコの元から逃げ出して野良猫に戻り病院に住み着いた。最後の最後までサトルの猫としてその傍に居続けるために。

 

カギ尾の猫は幸運をしっぽに引っ掛けてくる。
その言葉通り、ナナとサトルの旅はみんなに幸せを振りまいていた。

 

映画化

公開日

2018年10月26日

キャスト

悟   :福士蒼汰
ナナ  :高畑充希(声)
澤田幸介:山本涼介
吉峯大吾:前野朋哉
杉 修介:大野拓朗
千佳子 :広瀬アリス
法子  :竹内結子

感想

こんなに泣いた小説も久々っていうくらい泣きました。
前半はなんとかこらえたけど、最後の方とかもう無理。
映画とか絶対に見に行けない。行ったら大変な事になるってくらい泣く。
何回読んでも泣いちゃう。
もう、泣きたいときはこれを読んだらいい!ってくらいのお話です。

基本はナナの視点で書かれてます。
過去の回想の時はその章のタイトルになってる、コースケやヨシミネ達。

ナナの視点の時はかなりコミカルに書かれてるんですが、過去の話とかぐっとシリアスになって・・・。
そして、サトルのとんでも行動とシリアス加減の緩急も絶妙で読みやすいけど、余計に泣ける感じです。

ナナが超賢い。
本当にネコがこんな感じで考えてたらいいなーって憧れるくらいの賢さ!
賢すぎるから映画とか生身の猫じゃ無理じゃないかと思ってるんですけどね。
さすがにちょっと無理じゃない?あとサトル役にはちょっと若くない??
とかいろいろ思う所はあるんですが・・・。
スクリーンで賢いナナを拝みたい気もしますが、さすがにちょっと映画館では無く家でゆっくり見たいと思います。

 

猫成分

★★★★★

猫好きにはぜひ読んでもらいたい!

 

 

スポンサーリンク

     

コメントをお待ちしております

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク




ブログランキング

よろしければ、ポチっと押してやってください。励みになります。
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画感想へ 

ブログランキング・にほんブログ村へ

PROFILE


管理人:にぼし



とくにジャンル問わず読むが、少女漫画やファンタジー、ほのぼの系が多数。メインは漫画、たまに小説。漫画は完全単行本派。時々小説。Landreaall、ボクラノキセキ、クイーンズ・クオリティが特に好きです。小説は有川浩さん、小野不由美さん、上橋菜穂子さんなど。

アーカイブ

スポンサーリンク